2008年11月20日

新月 2008.10

新月 2008.10

今回は私的な事情で記事の更新がとても遅くなりました(新月が私の月の上で起きていることも関連するかもしれませんが)。続けて読んでくださっている方々には申し訳ありませんでした。では、今回の新月図(2008.10.29.08:13JST)について考えてみましょう。新月は蠍座の6番目の度数で起きています。新月の起こった蠍座は古くは(牡羊座とともに)火星と関連づけられており、近代の占星術では冥王星に結びつけられています。火星は、自分の中にある感情や動機を焦点化し、外の世界へと表現したり、主張したり、行動に移す働きがあります。この働きが牡羊座の動機と結びついて働く際は(方向性は個人の内面と関連し)自分自身の。この火星が蠍座の動機と結びついて働くと、方向性は相互関係へと向かうので、相手の動機やその場の動きに合わせ、お互いに力を合わせ関連しながら行動できる力を発達させていきます。また、冥王星は複数の人々で動機や展望、資源(あるいは金銭)を共有するという働きがあります。共有する際には動機や意志の統一が必要ですがそれを合わせていくために蠍座に関連するさまざまな過程や物語が体験されるます。今月はいろいろなものごとが蠍座の「相手の動機や背後で働く原理を理解しながらものごとを実行していく」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

新月へのアスペクト

さて、チャートの天体配置に目をやると、このような新月(太陽)は一週間程度前に冥王星とセクスタイル(10/22)になっていました。リーダーシップは大きな変容の意義をよく理解しながら複雑な状況の中長期展望の焦点を定めたかもしれません。この「複雑な問題の意識化」は、例えば、妊婦がたらい回しになったニュースなどに象徴されているのかもしれませんね。その後、太陽は土星や木星と調和のアスペクトを形成していきます。木星や土星は一般的な組織活動を現実的に進めていく働きがあるので、この時期リーダーシップは何らかの領域でうまく舵取りができている感覚を得られそうなイメージです。太陽はその後13日に海王星とスクエアになります。集団全体の方向性を決める力(リーダーシップ)は人々の共有する理想の空気(海王星)をしっかり読み切れない、当惑した感覚をもつかもしれません。あるいは、積極的に空気を変化させようと強く指導力をアピールするのかもしれません。もっとも、そのとき大衆の気持ちをしっかり掴み切れていないと人々の心は離れていってしまう可能性もあります。

その他のアスペクト

前回お話したように、今回の新月の期間には土星と天王星のオポジション(11/4)、木星天王星のセクスタイル(11/13)、木星と土星のトライン(11/21)など、重要な社会天体の配置が連続します。まず、これらのイメージをつくってみましょう。この中でもとくに「課題のアスペクト(私はコンジャンクション、オポジション、スクエアをまとめてこう呼んでいます)」である土星と天王星のオポジションは重要な社会システムの変化を示し、今年から来年にかけて3回ある第一回目になっています。つまり、このアスペクトのテーマは約1年かけてじっくりと焦点化していくということです。さらに、それだけではなく、土星、天王星、冥王星のTスクエアがこれより2〜3年かけて活性化していく過程の始まりとしてとても重要かもしれません。この土星天王星の象徴は社会システムや組織活動の構造を決める上での対立などに関連し、さまざまな側面で反映されていると考えられますが、例えば、経済効果を狙った定額給付金の案はすべての人々に向けるのか、所得制限を設けるのかという意見の対立などの背後にも関連してそうですね。身近なところでも意識化されていると思いますが、集団の視点に立ちながらみんなのためにどんな方法がよいのかいろいろな次元で考えるとよいでしょう。

次に火星の動きを追いかけてみましょう。火星は新月図の時点で天王星とトライン、木星や土星とセクスタイルになっています。ここには、集団に必要な活動を積極的に行っていくようなイメージがあります。また、火星は同時に海王星とスクエアになっています。これは、周囲の雰囲気や空気に影響されて行動を起こしたり、逆に集団的な心理に影響を与えようと行動したりするニュアンスがあります。新月図で狭いオーブで成立しているこれらの傾向は、この一カ月の間に起こりやすい物語の進み方を表しています。また、実際にそれぞれのアスペクトが正確に形成されるタイミング付近で象徴的なできごとが起こるかもしれません。火星はこれらのアスペクトの後、11/16に射手座へイングレスします。火星の示す「行動化」における動機や振る舞いの強調の方向性が変化しますが、イングレスについては下を参考にしてください。金星は、土星や天王星(11/3)、冥王星(11/12)と順にアスペクトし、上に説明した今後2年程度の間に体験されていくTスクエアを象徴的なかたちで感情体験していくかもしれません。今後の問題意識の焦点を意識化しようと心がけるとよいかもしれませんね。

天体の方向転換やイングレス

太陽と月以外の惑星は、ときどき地球からの見た目の進行方向を変えます。進行方向を変える際には天体はとてもゆっくりと動き、その天体の働きが世の中のさまざまな動きの中に顕著に反映されるかもしれません。今回の新月の期間には、5/27から逆行を続けていた海王星が11/2に順行に戻り、6/28から逆行を続けていた天王星が11/28に順行に戻ります。海王星逆行時には人々は 「理想や夢」を個人的な立場を重視して、あるいは目の前の現状の対処に振り回されながら意識する傾向が出ていたかもしれません。また、天王星逆行時には人々は 「斬新なアイデアや集団の改革」を個人的な立場を重視して、あるいは目の前の現状の対処に振り回されながら意識する傾向が出ていたかもしれません。それらが順行に戻ると、その時期に見えていなかった公のポイントや集団的な視点が働き出すのでイメージや計画の身勝手さやそれまで意識されていなかった多くの他の人々に与える影響などが認識されてくるかもしれませんね。しかし、逆行時には個人にとって重要なポイントを意識化している側面もあるので、それらを公の活動の中にどううまく生かしていくかということを意識するとよいかもしれません。

また、天体(特にゆっくり動くもの)の運行するサインの変化も人々が注目しやすいテーマを変化させます。今回の新月の期間には火星より遠い天体でサインを変えるものは火星と冥王星です。火星は11/16に蠍座から射手座へ移動し、冥王星は11/27に射手座から山羊座へ移動します。現場でものごとを動かす行動力は、「他者と心を合わせて動くこと」を重要視して動いていたものが、「冒険したり、より広い世界と関わること」を重要視するような流れに変わってくるでしょう。また、心の奥の展望は「社会的なモラルや哲学」を重要視して動いていたものが、「実際性や社会的な実用性」を重要視するような流れに変わってくるかもしれません。

今回の新月図の期間は、このような動きを意識しながら、「相手の動機や背後で働く原理を理解しながらものごとを実行していく」蠍座のテーマの追求を心がけていくとよいかもしれません。これらのテーマが身近なところから経済/政治の動きなど社会的な次元までいろいろな側面でどんなふうに反映されるか注目していきましょう。
posted by ryu at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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