2009年05月20日

新月 2009.05

では、さっそく今回の新月図(2009.5.24.21:10JST)について考えてみましょう。新月は双子座の4番目の度数で起きています。新月の起こった双子座は水星と関連づけられています。水星はアイデンティティの感覚を創る源である太陽と月のペアと個々の具体的な体験自体に関わる火星と金星のペアの間をつなぎ、情報伝達/管理を司り、体験を応用的に利用する「知性」の働きに関連する天体です。「風」のエレメントで自互公の「自」の領域にある双子座の「個人個人が自分自身に関連する(自)情報を集め(風)、身近な世界と自分(自)の関係を理解(風)し、また、自分の動機に基づいて周囲に働きかける(自)技術や能力を学習する(風)」を水星が実現するのです。今月はいろいろなものごとが双子座の「自分の周囲の情報を集め、知性を活性化させ、活発な情報交換や技術/能力の利用を促進する」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

新月へのアスペクト

さて、チャートの天体配置に目をやると、このような新月(太陽)は新月の1週間程前(5/16〜5/17)には木星や海王星ととスクエアを形成しました。また天王星とはセクスタイルを形成しました。この頃同時に土星が順行に戻りました。前回の記事では「理想的なビジョンに関する期待はずれや噂や空想による混乱がもたらされる可能性もあります。リーダーシップの信頼に関わるような展開にならないような配慮が必要かもしれません。」と予想していた時期ですが、この頃実際には新型インフルエンザ流行の拡大とその対策、民主党党首選挙などが行われていました。天王星のセクスタイルは集団の意見調整がうまく進みやすい側面もあります。複合的な影響が働いている様子をイメージできるとよいかもしれません(例えば、民主党党首が国民のアンケート調査の方向とは反対だが党内では比較的まとまって選出されたなど)。木星と海王星のコンジャンクション(最初は5/28。そして7/10、12/21)は、「発展的な夢を意識する機会が多々訪れそう」な特徴と同時に感染(海王星)の伝搬力も強力(木星)と考えることができます。順行に戻った土星の管理/実現力をうまく利用しながら現実的で適切な対応をし、積極的な未来へのビジョンにつなげていけるとよいですね。そして、新月後には太陽は6/6に土星とスクエアになり、6/17には天王星とスクエアになります。土星と天王星のオーブはだいぶ広がっている時期ですので直接対立が意識化されるイメージではありませんが、何らかのかたちで新旧の葛藤がしてくるかもしれません。例えば土星の時期に既存のシステムの問題点を意識、天王星の時期には改革案に欠点が見つかるかもしれません。ちょうど中間の6/11〜12頃に新旧勢力の対立自体が表面化する可能性もあります。また、6/23には、太陽は冥王星とオポジションになります。

その他のアスペクト

新月以外の天体の動きに注目すると、今回の新月の期間で最も重要な木星と海王星のコンジャンクションが目立ちます。木星と海王星の組み合わせは、これまでも記事の中でいろいろな視点からイメージを創ってきた。まだまだいろいろな視点がある。例えば海王星は「映像」にも強い関連性があります。最近、「TVドラマ」の中で複雑な感情を描こうと努力しているものが見かけられます。ときどきクオリティの高いなと思うものや目のつけどころがよいなと思うものも結構見られています。そんな映像表現の盛りあがりや発展も木星と海王星の組み合わせの一つの側面でしょう。今年は逆行を含めて何度かアスペクトができるのでまだまだ期待できるかもしれません。また、木星を法律関係と考えると、そこに海王星の「理想」を組み合わせたのが裁判員制度(市民参加という理想)かもしれませんね。しかし海王星が理想としてでなく混乱や曖昧といったかたちで働かないように注意しなければなりません。

この木星海王星のアスペクトは5/28日に形成されますが、その直前それぞれに火星がセクスタイルになります。理想的なビジョンを積極的に行動に移すよいタイミングになるかもしれません。ちなみに海王星は5/29から逆行を始めますので、この時期はとても海王星のテーマが強調されそうです。曖昧さや不安が原因で混乱につながらないよう、現実的な側面もしっかり考慮する必要はあります。6/3にはこの木星海王星に今度は金星がセクスタイルになります。金星は「感じる」天体なので理想を実感したり、映像的な楽しみを味わったり、また対人関係でも夢ごこちになりやすいかもしれませんね。6/4には火星と冥王星がトラインになるので、力を合わせて行う重大な活動を始めるにはよい時期かもしれません。

6/10には順行に戻った水星が再度木星海王星とスクエアになります。情報が混乱しやすい配置ですが、同時に天王星とセクスタイルも形成されているので積極的な改革心も働いているかもしれません。また、逆行を終えたばかりでスピードの遅かった金星はだんだんとスピードをあげ、6/21にようやく牡牛の真ん中あたりで火星に追いつき追い越します。しばらくの間、火星と金星の組み合わせにより恋愛や対人関係の話題がとても増えていたようです。結婚などおめでたい話題も多くありましたが、火星と金星の組み合わせは「コラボ・プロジェクト」なども盛んになっているかもしれませんね。芸術芸能などのパフォーマンスが盛りあがりやすい流れがあるので、一時的かもしれませんが景気が上向くきっかけになるとよいですね。

天体の方向転換やイングレス

太陽と月以外の惑星は、ときどき地球からの見た目の進行方向を変えます。進行方向を変える際には天体はとてもゆっくりと動き、その天体の働きが世の中のさまざまな動きの中に顕著に反映されるかもしれません。今回の新月の期間には、5/29には海王星が逆行を始めます(11/5まで)。また、5/7から逆行していた水星が5/31に順行に戻ります。さらに、6/15には木星が逆行を始めます(10/13まで)。水星が逆行している期間は、頭脳の利用やコミュニケーション、情報交換などが目先のものごとや個人的な事情に左右されやすくなり、誤解が生まれやすくなると考えられます。自分自身の立場や方向性を整理するにはよい時期かもしれませんが、全体のまとまりや他人との意見の違いなどが意識されにくくなっていることに注意するとよいでしょう。また、海王星や木星の方向転換の時期には一時的に世の中で海王星のテーマである「」などに関わるものごとや木星のテーマである「」などに関わるものごとが強く意識されるかもしれません。この時期をきっかけに、その後の半年強の間それらのテーマの追求のされ方が長期的で全体構造の中での調整という視点からより個々の具体的な事象を尊重する視点に移り変わっていく可能性があります。

また、天体(特にゆっくり動くもの)の運行するサインの変化も人々が注目しやすいテーマを変化させます。今回の新月の期間には火星より遠い天体でサインを変えるものは火星のみです。火星は6/1に牡羊座から牡牛座へとサインを変えます。火星のテーマである「行動化/実用化」の要点や現場作業の力の入れどころは牡羊の「とりあえず動いてみる」から牡牛座の「反応を評価し確実な結果を出す」というポイントに変わってきます。やりがいなどの精神論より金銭的な充実のほうがエンジンがかかりやすい時期かもしれませんね。

今回の新月図の期間は、このような動きを意識しながら、「自分の周囲の情報を集め、知性を活性化させ、活発な情報交換や技術/能力の利用を促進する」という双子座のテーマの追求を心がけていくとよいかもしれません。これらのテーマが身近なところから経済/政治の動きなど社会的な次元までいろいろな側面でどんなふうに反映されるか注目していきましょう。
posted by ryu at 16:02| Comment(0) | TrackBack(1) | 月相2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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