2010年12月06日

新月 2010.12

新月 2010.12

では、さっそく今回の新月図(2010.12.06.2:35JST)について考えてみましょう。新月は射手座の14番目の度数で起きています。今月は満月も射手座と双子座の間で起こります。射手座も双子座もどちらも柔軟のモードに属しています。柔軟の特徴は活動の行動力や不動で洗練した価値観を客観視し応用力や適応力としてさまざまな領域で利用できるよう浸透させていくスタイルです。風のサインの双子座は個人的な知識や技能として具体的なバリエーションを試します。火のサインの射手座は全体像や概念の理解の可能性を探し未知の領域を探求します。月を器、つまり、すでに成立ている状況と考え、太陽を新しい動きをつくるエネルギーと見れば、たくさんの具体案があるが全体のまとまりに欠ける状況に対し統合的なビジョンを得る努力が行われていくイメージかもしれませんね(総論と各論を結び付けようとせずに対立の平行線を続けることは建設的ではありません)。うまく反応して適材適所が実現されていくとよいですね。
新月へのアスペクト

さて、チャートの天体配置に目をやると、太陽は11/22に射手座に入ったあとしばらくメジャーアスペクトを形成していません。いろいろなビジョンは生まれてくるものの、リーダーシップを発揮するよい機会が見つかりにくかったかもしれません。新月後、太陽は12/7に土星とセクスタイルになります。この時期、リーダーシップは安定した管理力を発揮できそうです。そして太陽は12/17〜20に木星、海王星、天王星、水星と次々とアスペクトします(ちなみに12/21の満月は月蝕となりこの時期の影響力は象徴的に持続します)。さらに12/27には太陽は冥王星とスクエアになります。このあたりでは権力争いや難しい決断に迫られる可能性もあります。

その他のアスペクト

新月以外の天体の動きに注目すると、この新月の期間に長期的な流れの中で重要な社会天体の動きは1/4の木星と天王星のコンジャンクションです。これは今年の6月、9月に続いて3回目になりますが、先端技術の普及や改革意識の社会的共有などに関連するかもしれません。

では、より動きの早い天体に注目してみましょう。最初に注目するのは水星の動きです。水星はちょうど新月時に冥王星とアスペクトします。このため情報やコミュニケーションの深い探求や強力な表現が今回の新月期間を通して重要なテーマになるでしょう。今月は水星は逆行もするので、知性や情報交換などが複雑な状況を作る可能性があります。先月の水星は活発に動きアメリカではウィキリークなどの問題が浮上しました。その延長として情報の強制的なコントロールや暴露というテーマが強く意識されることになるかもしれませんね。その後水星は逆行し、12/11に金星とセクスタイルになったあと、12/14には火星冥王星とコンジャンクションになります。このあたりにも重要な展開がありそうです。また12/20〜22にはまた水星は太陽天王星海王星木星と次々に接触します。

金星は、今月は二回ほど重要な出番があります。最初はちょうど水星が逆行を始める前後の12/9〜11に冥王星や水星とセクスタイルになります。研究や根回し、暴露に関する評価や協力などさまざまな方向で表現されるかもしれません。また木星と天王星がコンジャンクションする1/4には金星は海王星とスクエアになりつつ木星天王星とトラインになります。先端技術の体験や評価、突然の協力関係の発表などもイメージできます。

実行部隊の火星は、12/14に水星冥王星とコンジャンクションになった後、12/30には土星とスクエアになります。水星冥王星は情報の扱いに関する力争いや激しい意見のぶつかり合いなどが考えられます。土星とスクエアでは秩序やルールの強制や反抗、現状の問題や期限切れの体験などが考えられます。

天体の方向転換やイングレス

太陽と月以外の惑星は、ときどき地球からの見た目の進行方向を変えます。進行方向を変える際には天体はとてもゆっくりと動き、その天体の働きが世の中のさまざまな動きの中に顕著に反映されるかもしれません。今回の新月の期間には、12/6には天王星が順行に戻り、さらに、水星が12/10から12/30まで逆行します。天王星は社会的な構造や秩序を変化させることに関わります。逆行していた期間は、そのような改善企画の際にそれぞれが個人的な立場を優先しがちになりやすくなっていたかもしれませんが、順行に戻るとみんなの意見を共有しやすくなるかもしれませんね。水星は知性やコミュニケーションを司りますが、逆行すると過去のことを考え直したり、それぞれが個人的立場や考えを優先しがちになり、コミュニケーションに誤解や誤伝達が生じやすくなります。心がけで改善できるので、普段より相手にきちんと通じたか、相手をしっかり理解できたか確認するよう注意しましょう。

また、天体(特にゆっくり動くもの)の運行するサインの変化も人々が注目しやすいテーマを変化させます。今回の新月の期間には火星より遠い天体でサインを変えるのは、12/8の火星の山羊座入りです。火星は動機を行動に移す、あるいはエネルギーを実際に適用する働きがあります。つまり、火星のサインが変わると現場の実行部隊の動き方の特徴が射手座の「未来のビジョンをみんなで共有しよう」という姿勢から「みんなでしっかりと実質的な結果を出すこと」を意識して動くようになるかもしれませんね。

今回の新月図の期間は、このような動きを意識しながら、「たくさんの具体案があるが全体のまとまりに欠ける状況に対し統合的なビジョンを得、共有する努力が行われていく」という射手座と双子座のやりとりの特徴をうまく進めることを心がけていくとよいかもしれません。これらのテーマが身近なところから経済/政治の動きなど社会的な次元までいろいろな側面でどんなふうに反映されるか注目していきましょう。
posted by ryu at 02:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2010 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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