2007年03月23日

2003.03.18 満月

今回も、まず、満月図(2003.03.18.19:34)を解釈し、それから天体を一つ選んで実際のサビアンを考えていきましょう。前回の母親と赤ん坊の比喩では、太陽を赤ん坊の「外の世界に働きかけようとする新鮮な動機」の方向性にたとえ、月を「それをこれまでの経験の代表として見守る」母親にたとえました。そして、満月自体は赤ん坊が楽しいテーマを見つけ母親の方向を振り返った瞬間の様子としてイメージしました。今回の満月では、そのイメージの中で、赤ん坊が抱いている新しい働きかけの動機のテーマが魚で、見守る母親が乙女です。魚座は、水の星座なので感情的なものや全体の一体感などに注目します。以前に何度か説明していますが、12サインを成長過程の流れだと考えたとき、全体の流れを3っつに分け、それぞれのエレメント(4元素)がどんな領域の体験の中で意識されるかということを考えることができます。この3種類は、ときどき「パースペクティブ(展望)」という呼び方をされます。魚座は、この3っつのパースペクティブの中の最後に属しますので、ある元素を「個人を包み込む全体との関わりの中」という展望の中で体験していきます。ちなみに、1番目は「個人が自身の内部を意識する」展望、2番目は「個人が他の同等の相手や具体的なテーマと関わる」展望です。つまり、魚座は自分を囲んでいる世の中全体と感情的に関わろうとする性質があるのです。また、水のサインは、過去の経験も総合します。3番目のパースペクティブなので自分と周囲や社会全体との関わりの中での経験を総合しようという動機になります。環境や周囲の空気に敏感になる傾向も出てくるかもしれませんね。こんな動機をもった赤ん坊が振り返った母親は、乙女座の「他人と自分の違いをはっきりさせ、自分の役割をきちんと実質的に働かせよう」というテーマをもっています。つまり、状況としてはみんなが「自分の立場はこうだ・ああだ」といいながら自らを守りあっているところに、「みんな同じ世界に属しているっていうことを考えようよ」と赤ん坊が提案するわけです。

その太陽のそばには水星があり、知性やコミュニケーションを道具に使おうとしています。そして、少し時間の流れを考えてみると、赤ん坊も母親も「以前に」土星と冥王星のオポジションに対してスクエアになっています。つまり、赤ん坊は、「既存の構造をより深い意識や理解のもとにつくりかえようとする過程のもとでの対立」を体験し、それを解決するのに「みんな同じ世界に属している」という水の感覚を利用したらどうかと思い立ちます。また、現実(月)のほうも、土星と冥王星のオポジションのテーマを体験することにより「お互いが自分の立場を守ろう」とする傾向を強めているのです。つまり、この満月のテーマは対立している相手とどう関わっていったらよいかという工夫を「世界は一つ」という視点から探していこうとしているのです。

他の要素の中には、木星と海王星のオポジションの海王星側を金星が通過したところだというものがあります。これは、世の中のモラルを理想に合わせて変えていこうというようなテーマですが、この理想が金星の「協力しよう・理解し合おう」という原理により刺激された後です。つまり、「いい協力関係を作っていくにはみんなのモラルを変えていく必要がある」というような感覚をもつかもしれません。しかし、海王星は実際には社会通念からは離れた夢を見ている可能性があるので、幻滅や欺瞞などに陥らないように注意する必要があります。火星は、この木星にクインカンクスになっており、そのような動機を行動化しようとしますが、今までのやり方を変化させないとうまくいきません(クインカンクス)。天王星は、魚座の0度に入り、アスペクトがありません。魚座に入った天王星は、「気持ちや情感、経験」などを大きなネットワークの中で流通させ始めます。その効果は、まだ、はっきり現れてこないのかもしれません。

実際のシンボル

さて、これまでに太陽と月以外のすべての天体を考えてきました。今回からは、天体の詳しい説明は省いていきましょう。抽選で選んだ天体は、火星です。火星は行動力や現実にものを動かすことに関わります。山羊座の火星は、社会との実際的な関わりを意識して動きます。もちろん、これまで満月図を解釈してきたいろいろな要素が関連しながら・意識されながら動くのですが、動くスタイルが山羊座の「自分が社会の中で適切な責任を果たすように」というテーマを意識して行われます。そして、サビアンは、その「社会の中で適切な責任を果たす」ということに関して、もう少し詳しく考えさせてくれます。実際のシンボルを見てみましょう。

CAPRICORN9:An angel carrying a harp.(ハープを運ぶ天使)

これは、山羊座へ入ってから9番目の度数です。このままでは少しイメージの焦点を絞りにくいかもしれません。いつもの手順で分析していきましょう。このシリーズでは、サインをデーカン(10度ずつ)で3っつにわけ、その前半と後半の意味を考え、最後にその中の5度の何番目かということにより意味を加えています。この考えに従えば、このハープの度数は、山羊座の1番目のデーカンの後半の4番目ということになります。山羊座のテーマは、自分を包む世の中の中で実質的に機能する構造を確立し、責任を果たしていくといったことにかかわります。第一デーカンは、自らがそのテーマを主体的に実現していくものとして体験していきます。つまり、自身とその内面の関わりの中でサインのエネルギーが働きます。山羊座はホロスコープの円では一番高いところを示すので、風当たりの強いところでしっかりと確固とした存在でいなければなりません。そうしながら組織全体を統括しようとします。このようなもっとも基本的な山羊座のテーマは、サインの最初の度数である、

CAPRICORN1:An Indian chief demanding recognition.(認識を求めるインディアンの酋長)

によく現れています。個人として組織の長をやってみるわけです。第一デーカンの前半は、その体験をいろいろな視点から意識していきますが、後半はそれが自身の内面に与えた反応を意識していく過程です。もちろん、占星術ではいつも「何を単位に考えるか」ということで視点は変わってきます。「家族」という単位に同化していたとすれば、第一デーカンは「自身の内面」は家のしきたりやしつけになるでしょうし、国なら国民の統制にかかわってきます。すると、その後半は家族ではしきたりやしつけに対する各メンバーの反応のになるでしょうし、国なら統制に対する国民の反応という部分を意識します。個人では、山羊座的な管理やリーダーシップをとるときの内面の感情のようなものかもしれません。「管理はつらいよ、でも、しっかりできるとこんなに安定し安心感が得られるんだ」という部分を確認していくのでしょうね。その中の4番目の度数は、その状態をいつでも環境の中で安定して力として働かせることができるようにしていきます。何を安定して働かせるのでしょうか。その前までのシンボルが、

CAPRICORN6:A dark archway and ten logs at the bottom.(暗いアーチのある小道と底にひかれた10本の丸太)
CAPRICORN7:A veiled prophet of power.(力のあるベールに隠れた予言者)
CAPRICORN8:Birds in the house singing happily.(しあわせそうに歌う家の中の鳥)

という具合に、しかれているレール(6)に従えば(7)幸せな生活ができる(8)という流れになっています。ここで得られた知恵のようなものを安定して機能させるために努力している様子が「パープを運ぶ天使」に表されているのでしょう。ちなみにこの結果、

CAPRICORN10:An albatross feeding from the hand.(手から餌をもらうアホウドリ)

というように、感情的なもの、本能的なものをうまくコントロールするという力を得ることになります。今回の火星は、このようなレールに従う努力を機能させていくというテーマを実行(火星)しようとしているのです。これが、木星と海王星の「社会モラルを理想に合わせて変化させる」テーマに近い度数なので関連して動きますが、ノーアスペクト(メジャーアスペクトがない)の状態になっているので、なかなか結果が得られないかもしれません。行動が欺瞞・幻滅などにつながらないように注意しなければなりませんね。


(星座とサビアン・その9より)
posted by ryu at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2003 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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