2013年06月15日

統合の視点

「みんなが全体のことを考えられるようになれば、神様は必要ない」というテーマについてしばらく考えています。きっかけは、太陽星座占いのイメージが占星術の利点が浸透していく妨げになっているのではないかという考えからです。


私は占星術の利点は、人々が普段の生活の中で見落としがちになりやすい「全体性の統合」という視点を意識的に補う道具になるということだと考えています。しかし、太陽星座占いでは、そのような全体の視点よりも「自分はどんな特徴を持っているか」ということに意識が向きやすいです。

占星術はいろいろな次元の全体性を考えます。一人の人間も「個人」という全体です。また、たくさん人が集まり、家族、会社、社会などの全体をつくっています。一つのホロスコープはそれぞれの「全体」に関連しながら働きます。しかし、どの次元においても全体に対してどのように関わり、全体の均衡や活性にどう貢献するかが重要なポイントになるはずです。

一般に、太陽星座占いに興味を持つのは「その人の特徴を理解できる」という点だと思います。確かに太陽星座の描写から何となく当てはまる部分を見つけ、興味を深めるのでしょう。太陽星座の描写が少し自分に当てはまるからといって、「よりしっかり自分に当てはまる描写を見つけよう」という意識でより本格的な占星術に興味を持つと、せっかく多くの天体を考慮に入れ、深い分析ができる道具を「数打ちゃ当たる」の次元にとどめてしまう可能性があります。しかし、多くの人々が占星術に対して、そのような「自分の特徴をしっかり語って欲しい」という期待から興味を持っている気がします。

とくに日本人は、「複雑なことはオカミが決めてくれる」という意識が強いのではないでしょうか。ある意味「神様」の盲目的な信仰です。そういう信仰心がとても強い民族の気がします。そして、そんな「神様」との関係性を自分なりに受け入れていくために「自分の特徴をしっかり語って欲しい」という意識が出てくるのではないでしょうか。

私は複雑なことを神様に任せるのではなく、きちんと自ら街づくりに関わっていく、「全体のことを考えていく」必要があると思っています。それは、決まったルールを行儀よく守るというより、よりよい組織の動かし方を根気よく話し合いながら追求していく姿勢がもっともっと必要になるのではないかと思っています。

でもま、「神様」という概念がそういうことの必要性を意識させてくれるのだろうし、神様の力を借りながら多くの人々がそのような点に気がついていくのがよいのかもしれないですね。
posted by ryu at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 象徴の探求 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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