2007年03月23日

2004.06.18 新月

梅雨の時期になりました。政治の雲行きも見えにくくなってきましたね。月蝕時の海王星の影響をどのように動かしていくか、みんなで理想を語り合いながらしっかりした方向を探していきたいものです。

双子座の新月

では、さっそく今回の新月図(2004.06.18.05:28JST)を見てみましょう。新月は双子座の終わりのほうで起きています。双子座は、個人個人が自己実現するためのさまざまな具体的な方法論を見つけることに関わるサインです。可能性を認識したり、情報交換することに興味をもっています。この新月には、双子座のルーラーである水星も加わっているのでその機能自体強調されますが、さらに、冥王星とオポジションになっていることから、それらが深く複雑なテーマを対象にしていることが感じられます。冥王星は、蠍座や8ハウスと関連があることから、他人との信頼関係や共有財産、金銭の貸し借りから心理的な依存、密接な絆までさまざまな問題に関して、それらを根本的に考えなおしたり、うまく扱っていくための方法論や知恵を考え出すことがこの一ヶ月の重要なテーマになりそうです。このテーマに関して、メジャーアスペクトは形成していませんが、火星が同じ度数になっており、関連して働きそうです。火星は、内面の動機を行動化する働きがあります。アスペクトがないので働き方は「模索」的です。蟹座なので、仲間意識や心理的な共感などの動機から行動へとつながりそうです。

昨年の8月末から9月にかけて起こった木星と天王星のオポジションは、最近、木星が逆行したため再現される手前までいきました。近い天体が双方を順々に刺激していたので、ある意味そのテーマが再現され、「新しいことにチャレンジしようとしたあの精神(木星天王星)を思い出そう」という機運が強まる時期になっていたでしょう。この木星は、今、土星と海王星のクインカンクスに向かっています。土星と海王星は、現行の秩序に対する幻滅と理想の追求に関連します。新しいチャレンジを実現する(木星)ためには、難しい夢(土星海王星)を追求していく側面があるということを自覚していくかもしれません。多少混乱したり尻込みしがちになる傾向もあるかもしれませんね。逆行している金星は、そんな海王星とのトラインを経て木星とスクエアになります。夢や理想は魅力的に広がり、協力関係は共通の夢をうまく追求できるという気持ちになりやすいですが、テーマを抱えすぎてしまわないように注意が必要です。感情的に振り回されやすい時期になるかもしれませんね。そんな影響の中、双子座の新月の情報交換や方法論の開拓、伝授、学習などのテーマを忘れないようにしましょう。

実際のシンボル

それでは、上のような影響力をもっている新月図の中から抽選で一つ天体を選び、そのサビアンシンボルについて考えてみましょう。今回は、火星の度数に注目しましょう。火星は、蟹座の27度にあります。まず、その度数のサビアンシンボルを見てみましょう。

CANCER27:A storm in a canyon.(渓谷での嵐)

このシンボルからどんなことを感じますか。私には、厳しい自然の環境の力が連想されます。

では、例によって、サインの意味から確認していきましょう。蟹座は、周囲の人々の感情に敏感で、自分が環境に馴染んでいるかどうかをとても気にします。12サインの並びの中では、最初の4つのサインはそれぞれの元素のテーマを個人の内面で体験し、アイデンティティを確立しようとしていきます。つまり、蟹座は水の元素の「気持ちのつながりを重視し周囲と融合する」というテーマを自分の内面で確認していくという特徴があるのです。仲間意識や連帯感を大切にしながら、自分を支えるシステムや環境全体がしっかり機能し続けるように気を配ります。「家や家族を大切にする」という特徴はそのような方向性から生まれてきます。

今回のシンボルは、そんな蟹座の中でも第三デーカンの後半にあります。第三デーカンは、蟹座の「気持ちのつながりの大切さを個人の内面で体験し、アイデンティティを確立する」というテーマを社会的、あるいは、抽象的な背景のもとで体験し、概念化していく傾向があります。そして、その領域の後半なので、そのような次元の働きかけに対する反応を評価することに注目が向いています。

例えば、蟹座はみんなが共有する価値観を大切にします。第三デーカンでは、それが周囲の世界全体で大切にされている状態が実現されているかどうかを注目しています。このため、第三デーカンの前半では、「プリマドンナ」のように、みんなが共有する価値観の大切さを自ら多くの人々に働きかけます。そして、後半になると、働きかけられた人々のほうがどうなっていくかということに注目が向かいます。それを考慮に入れながら一つ一つの度数を考えていきましょう。

CANCER26:Contentment and happiness in luxury, people reading on davenports.(豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書をしている人々)

一番目の度数は、その領域のテーマが積極的に働いている様子に遭遇します。このシンボルには、みんなが求める心地のよい状況に魅せられ人々が集まってくる様子が描かれています。人々は共感を得られる環境に喜びを感じ引きつけられるのでしょう。

CANCER27:A storm in a canyon.(渓谷での嵐)

2番目の度数では、1番目の度数が働く環境や対象、目的が暗示されます。渓谷での嵐は、環境の厳しさが感じられます。1番目の文化のありがたみは、このような環境の厳しさを克服するために追求されてきたということを改めて認識するのかもしれませんね。

CANCER28:A modern Pocahontas.(現代の少女ポカホンタス)...ポカホンタスは、16世紀にジョンスミス船長を救ったといわれるインディアンの少女

3番目の度数は、その領域のテーマがさまざまな場面で働くことを認識し、その価値や効果を理解していきます。インディアンの少女のからだに染み込んだ本能や独特な文化的特徴の効果は、それを使い慣れていない「現代の」人々にとっていろいろなことを教えてくれます。当たり前の慣習でも背景が変わると強力な力になったりするのでしょう。

CANCER29:A Muse weighing twins.(双子の体重を測るミューズ)

4番目の度数は、その領域のテーマをいつでも利用できるように訓練し、技術化します。蟹座で培われる連帯意識は、共通の目的のもとでの役割分担を可能にします。個人個人の特徴の違いをうまく生かせるような組織構造に合わせ、適材適所に分配することもこの度数のテーマかもしれません。

CANCER30:A Daughter of the American Revolution.(アメリカ革命の娘)

5番目の度数は、その領域のテーマの意義をより大きな全体の中で生かしていこうとする意志に関連します。このシンボルのイメージからは、何らかの集団的な活動により培われた精神を引き継ぎ、その精神が必要な場面で動かしていこうという意志が感じられます。

このように、蟹座の第三デーカンの後半では、集団的な価値観が世の中全体(あるいは抽象的)にどう役立つのかということを確認し、利用できるようになっていく過程が表されています。そんな流れの中で、今回の新月の火星は、自然の嵐を体験し、それを連帯意識を通してどう乗り越えていくかということを模索しながら(ノーアスペクト)確かめていこうとしているのでしょう。双子座の新月なので、情報や方法論の是非を検討する目的がありますが、実際の動きとしては共感を求めていくかたちになりやすいのかもしれませんね。

(星座とサビアン・その23より)
posted by ryu at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2004 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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