2007年03月23日

2004.08.16 新月

冥王星と木星のスクエアができた頃には、高速道路や原発などで事故が起こったり、サッカーの試合で熱くなり過ぎ暴動などが起こってしまいました。しかし、みんなが自分の考え(木星)を押し切りたくなる(冥王星)この時期ですが、少し抑えて周囲の意見に耳を傾けると何か心の奥のほうで重要なビジョンを得ることができるのではないでしょうか。

獅子座の新月

では、さっそく今回の新月図(2004.08.16.10:23JST)を見てみましょう。新月は獅子座の終わりのほうで起きています。獅子座は、蟹座で確認した集団のつながりを利用して、新しいテーマに取り組もうとする動機があります。独特な活躍の場を見つけ、家族や組織の有意義さを誇らしげに表現しようとするのです。獅子座は、組織の独特な活躍へ向けてみんなを引き連れていこうという方向性をもっています。このようなテーマをもった新月は冥王星とトラインになっており、木星と土星にも関わっています。冥王星は深い動機を認識したり、意識の範囲を拡張することに関連します。そして、その深まった意識にしたがって存在のあり方を根本から組み直していきます。木星や土星は、社会的な常識や通念に関連します。このため、今月の目標の中には社会常識や通念の次元での意識改革というテーマが入ってきやすくなっています。獅子座が強調されていますので、組織の独特な特徴をうまく生かすように(獅子座の新月)社会構造(土星木星)に変化(冥王星)をもたらすための方法を探すのかもしれませんね。

この外、今回の新月図には火星と水星のコンジャンクションに天王星がオポジションになっている部分があります。これには、金星もイージーアスペクトで関わっています。水星は逆行しているので、水星と火星はお互いにコンジャンクションへと進んでおり、以前考えていた計画を考え直して実行するなどの動きが起こりやすいかもしれません。天王星がオポジションになっているので、何か新しい発想がっあったり、あるいは、注目される状況を意識しているかもしれません。水星は逆行している期間はコミュニケーションのトラブルや事務処理のミスなどが起こりやすい期間といわれていますが、天王星や火星が関わっていますので機械やコンピューターの誤動作も心配されます。金星と火星のセクスタイルは、目標や反応を意識して行動する様子をイメージさせますが、これらは細かく観察すると逆行する水星が間を橋渡しします。個人的な考え方や情報により意識された目標を行動に移すというニュアンスが出てくるかもしれません。逆行による「個人的」になりがちな考えが後に誤解や勘違いとして発覚する可能性のあることも頭のすみに意識しておくとよいかもしれません。なお、海王星はメジャーアスペクトを組んでいないので、魅了的な理想や得体のしれない不安の影響をコントロールできにくくなることにも注意が必要かもしれません。意識してしっかり確認するように努めるとよいでしょう。

これらの動きの中、自分自身の存在の独特な特徴をどのように社会に定着させていくかを考え出していく方向を意識するとよいでしょう。

実際のシンボル

それでは、上のような影響力をもっている新月図の中から抽選で一つ天体を選び、そのサビアンシンボルについて考えてみましょう。今回は、新月の度数に注目しましょう。新月は、獅子座の24番目の度数にで起こりました。まず、その度数のサビアンシンボルを見てみましょう。

LEO24:An untidy, unkempt man.(身だしなみの整っていない男)

他人の視線を気にしない様子が思い浮かびますね。「男は中身で勝負」なのでしょうか...。

では、例によって獅子座のサインのイメージから順に考えてみましょう。前回も獅子座だったので、獅子座が火のサインで他人との関わりの方向性で働く位置にあることから、新しい独特なものをつくりだし、それを使って他人に影響を与えようという動機の強いサインであることはすでに説明しました。もう少し深く考えてみましょう。獅子座は太陽が支配星です。月と共に太陽は占星術で使われる天体のうち大きな2つの光の源です。この「大きな光」という特徴は「組織全体の動きを意識する」働きに結びつけて考えてもよさそうです。このような働きを持つ太陽により意識化される獅子座の動機には、何らかの組織や存在全体をどのように動かそうかという視点が入っていると考えることができるでしょう。つまり、獅子座は組織や存在の全体性、すなわち、一時的な動機ではなく長期的な活動やその目的意識、存在意義などの感覚に関連があるのでしょう。獅子座は、そんな存在意義を他人に対して証明するというテーマをもっていると考えることができます。

獅子座の中でも最初の10度(第一デーカン)は、そのような衝動が「自分の中にある」ということを確認していく過程です。2番目のデーカンは、獅子座の衝動が「他人に対して働きかける(第二)」という方向性を持っています。そして、今回の度数のある3番目のデーカンは、獅子座の「集団の存在意義を他人に対して証明する」という動機を世の中全体に対して浸透させようとする方向性を持っています。第一デーカンで自分の独特な特徴に気がつき、第二デーカンでそれで具体的な状況や特定の相手に働きかけることができるという実感が得られると、第三デーカンでは自分の独特な特徴をみんなに認知してもらい、安定して利用できるように定着させたり、全体の中での意義を確認するような段階に興味を持つようになります。今回の新月は、このような獅子座の第三デーカンの前半にあります。

では、獅子座の第三デーカン前半を一度ずつたどりながら考えてみましょう。

LEO21:Chickens intoxicated.(中毒した鶏)

命の危機を感じた鶏は大騒ぎをして羽根をばたつかせます。自分のからだに備わった機能のすべてを最大限に動かし、世の中が反応して助けてくれることを求めているのでしょう。生き延びるために必死に注目を集めようとしている姿と考えることもできるかもしれません。

LEO22:A carrier pigeon.(伝書鳩)

2番目の度数は周囲の反応や作用の対象を意識させます。伝書鳩は、鳥がその独特な特徴を発揮しながら世の中に認められる姿を表しているのでしょう。

LEO23:A bareback rider.(裸馬乗り)

3番目の度数は、1番目の働きかけと2番目の反応の組み合わせをさまざまな流れで体験し、その働きのいろいろな側面を理解し、応用力を付けていく段階です。裸馬乗りは、「馬」というひとつのまとまった存在のさまざまな動機や能力を目的に合わせて表現することをトレーニングします。

LEO24:An untidy, unkempt man.(身だしなみの整っていない男)

4番目の度数は、3番目の度数で得られた理解を安定して利用できるように訓練・技術化する段階です。身だしなみの整っていない男は、常識や決まったイメージにとらわれず、いつでも自分自身を表現することができるようになったのかもしれません。

LEO25:A large camel crossing the desert.(砂漠を横切るラクダ)

5番目の度数は、その領域のテーマを全体のために生かしていこうとする意志に関連します。ラクダは水のない砂漠でも独特な機能ができるように水を貯めたコブをからだにもっています。ここから、自分の特徴を荷物運びを通して世の中に役立てていこうとする意志が感じられるかもしれません。

さて、今回の新月はこの流れの中で「身だしなみの整っていない男」の度数で起きています。毎年、この時期には甲子園の夏の大会が行われていますが、試合開始時には整っていた各選手のユニフォーム姿も、すべての力を尽くし、試合の決着がつく頃にはみんな「身だしなみの整っていない男」になっているのかもしれませんね。身だしなみなど整っていなくても、それぞれの選手はみな生き生きと自分を表現しています。

(星座とサビアン・その25より)
posted by ryu at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2004 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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