2007年03月23日

2004.09.14 新月

8月30日の満月は、日本ではMC/IC軸に重なり、天王星や火星の影響が強く働きそうな配置になっていました。突然の変化をもたらすエネルギーが国土や環境(4ハウス)などの方面に現れやすくなっていたのかもしれませんね。また、これは10ハウスの政府の政策やリーダーシップにも影響する可能性もあるので成り行きを見守りましょう。なお、4ハウスに対する強調は今回の新月でも引き続いているので注意が必要です(4ハウスの新月と火星、4ハウスの支配星である水星と天王星のオポジションなど)。

乙女座の新月

では、さっそく今回の新月図(2004.09.14.23:29JST)を見てみましょう。新月は乙女座の終わりのほうで起きています。乙女座は、獅子座で始めた独特な新しいテーマが実際的な効果を生むように工夫しようとする動機があります。新たなテーマやアイデアを思いついたことに興奮していた獅子座からそれを実際化するために必要な要素を具体的に考え始める乙女座に変わると、急に情熱が冷めたように感じられるかもしれません。しかし、何ごとも考えているだけでは実現していかないのです。大きな夢の実現も必ず細かい第一歩から始まります。ものごとのそんな側面に注目している今回の新月は、火星や木星のそばにあり、土星ともセクスタイルになっています。土星や木星は社会の常識的な次元の活動をしっかり動かし、活発にさせる機能ですが、そこに新月が関わっているので、みんなで意識的に注目する対象がそんな次元になるのでしょう。社会の中のさまざまな具体的な機能はしっかり動いているか、何かその中で活性化するとよいテーマはないか、などとみんなで考え、さらに、火星の行動力も加担しますので、そこで見えてきた課題を実行していこうという動きにつながっていきやすいのではないでしょうか。さて、このような新月に対して冥王星はスクエアになっています。冥王星は、複雑で重要な陰に隠れた動機のもとに何かを必死に追求する側面に関係するでしょう。深い動機を持って長期的な活動をしている人々に注目が集まったり、危機に瀕している人々を援助するような活動を行うとよいかもしれません。何らかの問題を解決しなければならないかもしれませんが、その努力は長期的な視点で大きな価値を持つでしょう。

今回の新月には、そのほかに、水星と天王星のオポジションや金星と海王星のオポジションなどのテーマがあります。想いもよらなかった斬新な方法論を思いついたり(水星天王星)、たくさんの人々の間で共有すべき理想や夢に憧れる気持ちが強まったり(金星海王星)するかもしれませんね。

そのような動きのある中で、具体的に成果のあがる方策を工夫し実行していく(乙女座)とよい時期でしょう。

実際のサビアンシンボル

それでは、上のような影響力をもっている新月図の中から抽選で一つ天体を選び、そのサビアンシンボルについて考えてみましょう。今回は、新月と火星のある度数に注目しましょう。新月は、乙女座の23番目の度数にで起こりました。同じ度数に火星も一緒にあります。では、まず、その度数のサビアンシンボルを見てみましょう。

VIRGO23:An animal trainer.(動物のトレーナー)

からだの中から湧き起こる自然な情動や(動物のような)本能的な欲求を目的に合わせてコントロールする(トレーニング)テーマがありそうですね。

では、例によって乙女座のサインのイメージから順に考えてみましょう。乙女座は、12星座を3つの領域に分けたときには2番目の獅子座から蠍座までのグループに属します。1番目の牡羊座から蟹座までで自分の中身を見つめ「自分自身は何者か」という感覚を発達させた後、2番目のグループではその自分自身の独特な特徴を他人や具体的な対象に対して工夫して投げかけることがテーマになります。乙女座は、地のサインですので、きちんとからだの感覚で味わえるかたち、具体的に機能するかたちで他人に影響を与えることを目的にします。同じ地のサインでも、牡牛座は「自分が何者かをじっくり理解し確実化するために(1番目)」感覚で味わったり、実際的に機能し結果を出してみたり(地)します。また、山羊座は、「集団全体がうまく動いていることが実感できるかたちで(3番目)」機能したり結果を出そう(地)とします。しかし、乙女は、目の前の具体的な対象(2番目)に焦点が向いているのです。

そんな乙女座の中で今回の度数は第3デーカンに入っています。第3デーカンは、サインのテーマを不特定なさまざまな次元で試し、普遍的な意義を確認しようという方向性をもって追求していきます。第1デーカンでサインの動機を、まず、実際に動かしどんなことが起こるかを自分自身が確認した後、第2デーカンではそこで得られた結果を積極的に利用したり、生かす工夫を探究します。そして、第3デーカンでは、そこで得られた具体的な感覚をもとに普遍的な価値観や意義を見つけたり、組織や集団全体の中に広げ、利用していく道を探すのです。そして、第3デーカンの中でも、前半はそれを実現するために自ら働きかけたり、働きかける側の資質として発達させていきます。一方、後半は働きかけられた側の反応や影響の受け方を実感し、成果を吸収・利用しようとする側面が強調されます。

それでは、今回の度数が属する第3デーカンの前半を一度一度見ていきましょう。

VIRGO21:A girl's basketball team.(少女のバスケットボールチーム)

第3デーカンは、集団の中でひとりひとりが乙女座の「具体的に役に立つ」ということの意義を体験しようとします。その最初であるこの度数では、きちんと役に立てば、チーム全体の戦力が増し、勝利につながります。ここでは、集団全体のために(第3デーカン)「役に立とう(乙女)」という働きかけをしています。

VIRGO22:A royal coat of arms.(王家の紋章)

2番目の度数は、働きかけの目標や対象を意識します。「王家の紋章」は、乙女座の「具体的な成果」をあげたことに対する特権の認証のようなものを目指しているのでしょう。現代の社会で考えれば試験に合格して「国家資格」をとるようなものなのかもしれませんね。

VIRGO23:An animal trainer.(動物のトレーナー)

3番目の度数は、1番目の動機と2番目の目標をいろいろなかたちで実現しながら、より一般的な理解につなげていく度数です。例えば、犬のトレーナーは、「お手」をさせたり「お座り」をさせたり、いろいろな具体的な技術をマスターさせていきます。あるいは、それを職業でやるということは、気性の激しい犬とおとなしい犬で扱い方の違いや注意点に気がつくかもしれません。こうして一般的な概念の理解が深まっていきます。

VIRGO24:Mary and her white lamb.(メリーと彼女の白い羊)

4番目の度数は、3番目の成果をいつでも利用できるように知識・技術化していく度数です。メリーさんと子羊の関係は、ちょうど動物のトレーナーがトレーニングを完成した姿なのでしょう。いろいろな目的に合わせ仕事ができるようになると安定した関係や立場をつくることができます。

VIRGO25:A flag at half-mast.(半旗として掲げられた旗)

5番目の度数は、その領域のテーマをまとめ、自分として、あるいは、組織としてのまとまり全体のために生かしていこうとする意志に関わります。半旗とは旗をマストの半分まで下げた状態で掲げ、「弔意」を表します。終わりの徴です。乙女座の場面に応じて実際的に役に立つ能力は、ひとつの現場をうまくまとめて次へ移ることにより全体のために役に立ちます。役に立てていくための重要なポイントがこのシンボルに表されているのでしょう。

さて、このような流れの中、今回の新月図では、新月、そして、火星が23番目の「動物のトレーナー」の度数にあります。実際にからだを動かすことに関係する火星も一緒にあるので、いろいろな衝動や欲求を目的に合わせて具体的に生かしていくための訓練のようなものが大きな注目を浴びる時期になるかもしれませんね。さまざまな具体的なプロジェクトがスタートしやすい時期でしょう。とくに今回は、冥王星とスクエアになっているので、複雑な動機や長期的な視点をしっかり考慮に入れながら進めていくとよいでしょう。

(星座とサビアン・その26より)
posted by ryu at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2004 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/36668221

この記事へのトラックバック