2007年03月23日

2004.12.12 新月

あちこちでクリスマスツリーにイルミネーションが灯り、一段と寒くなってきましたね。風邪などひかないように気をつけましょう。

射手座の新月

今回の新月(2004.12.12.10:29JST)は、射手座で起こっています。蠍座から射手座への変化は、単にサインが一つ進むだけでなく、獅子座から蠍座までの対人的な領域から、射手座から魚座までの社会的な領域への変化という側面もあります(ちなみに、最近、このような領域の呼び方に関して「自・互・公」というイメージがわかりやすいかなどと考えています)。この違いは、現場の当事者ではなくなり、ものごとを集合的に、概念的に扱っていくという視点で考えることもできます。蠍座では、具体的な対象や相手がどのように動くか、それにどう合わせるか(合わせないか)という視点が重要でした。そして、それを通して個々の体験の実感ができたかもしれません。あるいは、特定のものごとを個々に深く探究していたかもしれません。射手座では、それらの体験をもとに、別な広い範囲へと視点を変え、一般的に有効な概念を探そうとしていきます。いろいろな方向を探求しながら全体像を把握しようとします。蠍座で得られた体験の収穫をさまざまな方向へ応用する方法を探したり、全体のビジョンをつかもうとしたりする傾向がでてくるでしょう。火の星座なので、新しいものを創り出したり新たな動きを進めていこうという「やる気」を刺激することが重要なテーマになっており、柔軟の星座なので、そんな「やる気」を場面や状況に応じて刺激し応用できるようにすることが目標になっているかもしれません。射手座に強く関連づけられているのは木星です。木星は水星と共に知識の応用に重要な関わりがあります。水星が具体的なものごとを目印を付けながらチェックし、木星がそれらの全体に対する位置づけを把握したり、意味を考え出したりします。つまり、射手座は広い世界を旅しながらいろいろなものごとの「意味や意義を見つける冒険」をすることがテーマなのです。

今回の新月図では、そんな新月は、冥王星と一緒にあります。冥王星は人々が心の深いところで意識している部分を動かすことに関連します。これは、蠍座の時期に行ったような深い探究の成果を全体像にまとめていったり、人々がおもてに表していない動機や背後で行っている動きを考慮しながら人々の「やる気」を刺激(射手座)していくような動きにつながるかもしれません。複雑で、安易に片づけられない問題を意識することになりやすいでしょう。あるいは、みんながやる気を起こしていくように「根回し」するようなイメージかもしれませんね。

このような新月のそばには、木星と海王星のトラインと一緒に小三角の頂点になっている水星があります。木星と海王星は、多くの人々と共に理想を追求していこうという動機を表すとすれば、水星はそれを具体的に追求する方法論を見つけようとする動機を表すかもしれません。つまり、今回の新月は「やる気を起こすための根回し」といっしょに、社会的な理想を具体的に見つけようという動きも行っていくわけです。水星は、逆行しているので、一度考えたアイデアを再考しながらというニュアンスもあるかもしれませんね。

これらに近い度数で、火星と金星のコンジャンクションが土星とトラインを形成していますが、それらは新月のグループにはメジャーアスペクトをとりません。このため、両方のテーマは関係は深いものの直接相互に作用するようなイメージではありません。互いに配慮すべきテーマとして意識するような感じでしょうか。金星と火星は、具体的なテーマを行動に移している次元です。土星とトラインになっているので、常識やこれまでに確立した秩序や組織的なルールにしっかり乗っ取って動こうという意識が強いかもしれません。これは、太陽はリーダーシップや方向づけ、火星や金星は実務の現場と考えると、リーダーは理想を夢見ながら追求し、現場は事前に決めたルールにしたがってがんばるようなイメージになってきます。

なお、天王星はアスペクトから外れます。これは、改革意識が内面でいろいろなきっかけで盛り上がりやすいが、具体的な対象が見つからずに熟成しているようなイメージです。「無性に」改革したい気持ちが盛り上がると手段を選ばずに動き出してしまうかもしれませんが、どんな風に改革していったらよいかをさまざまな次元で考えていきながら、アスペクトのできるタイミングを待つほうがスムーズにものごとが進みやすいかもしれませんね。

今回の新月図では、このような動きの可能性を秘めながら、いろいろな側面で「やる気をおこすための根回し」を行っていくような意識が強く働くかもしれません。

実際のサビアンシンボル

では、今回も例によって上のようなテーマを持っている新月図の中から抽選でひとつ天体を選び、その度数のサビアンシンボルについて考えてみましょう。今回のテーマは木星です。木星は天秤座の15番目の度数にあります。この度数のシンボルは、

LIBRA15:Circular paths.(環状の道)

です。私は、国道16号沿いに住んでいるのですが、その道も同様、東京を中心として環状に走っている道はたくさんあります。よく、そのような道の内側と外側では家賃が違うなどという話もありますが、ある原点に対して等距離、等価値のものをつないで基準を意識しようとしているイメージがありますね。では、例によって、サインの意味から考えていってみましょう。

今回の木星の度数は、天秤座の2番目のデーカンにあります。天秤座は風のエレメントであり、客観的な情報やものごとを動かす法則などに興味があります。そして、「互」の領域(獅子座から蠍座)にあるので、それらを特定の他人(相手は常に変化するかもしれないが)と具体的に関わりながら見つけていこうとします。そうするうちに、さらにいろいろな種類の相手がおり、考え方があり、どんな場面でどんな風に行動すれば適切かといううまくものごとを進めやすいかという価値基準や法則がつかめてきます。天秤座は、このように他人と具体的に関わりながら美意識や価値観を洗練し、理想的な活動を相手に促していくようなテーマがあります。

このようなテーマを、天秤座の第二デーカンでは具体的な対象や相手と関わりながら体験を進めていきます。デーカンの前半は動きを起こそうという働きかけ、後半ではその反応から体験を理解・吸収していくニュアンスがあります。天秤座の2番目のデーカンの前半では知識や法則の意義を他人に伝えることを工夫し、後半では伝えた結果起こってくることがらと直面して体験を深めていくという流れがあります。

では、今回の木星の度数のある天秤座第二デーカンの前半のサビアンシンボルを一度一度見ていきましょう。

LIBRA11:A professor peering over his glasses.(眼鏡ごしに覗き込んでいる教授)

この領域の最初の度数であるこの「教授」の度数では、知識や法則の意義を他人に伝えようと働きかけます。その前の5度で培った価値観を工夫しながら他人に提示し、利用しようという動機が強く働いています。

LIBRA12:Miners emerging from a mine.(鉱山から出てくる炭坑夫)

2度目の度数では、最初の度数で起こした働きかけの対象や効果を意識します。前の度数の「教授」が法則を適用し計算した結果、ここに鉱脈があると指示しますが、教授の理論の正しさは炭鉱夫の持ち帰るものにより証明されるのです。

LIBRA13:Children blowing soap bubbles.(しゃぼん玉をふくらませている子供たち)

3番目の度数は、さまざまなかたちで1番目の働きかけと2番目の効果を体験していきながらその働きのどんなものかの一般的な理解を深めます。シャボン玉は、さまざまな理科の実験を楽しんでいる子どもの様子がイメージされます。実験に親しむことにより、いろいろな知識の応用の可能性を理解していくのでしょう。

LIBRA14:A noon siesta.(正午の昼寝)

4番目の度数は、3度目で得られた理解をいつでも利用できるように訓練・技術化します。言い換えれば、時間の流れの中に継続する環境やシステムの中に定着させようとするのです。いろいろな法則や技術の力で具体的な何かを動かそうとしている天秤座のテーマの中で、「昼寝」は、目の前の状況だけでなく、時間の変遷の中でこれまでにどのような体験や結果が得られたかを総合する働きがあります。

LIBRA15:Circular paths.(環状の道)

そして、今回のテーマである「環状の道」です。5番目の度数は、4番目までに得られた技術や能力を他の大きな全体のために活かしていこうとする意志に関連します。「昼寝」により時間の流れの中でさまざまなパターンが比較されると、その優劣を整理して地図に表すことは法則や計算の力を全体の中で利用しやすくします。培った美意識や法則を人々に分かりやすいように表現することがこの度数のテーマにあるのではないでしょうか。

木星は、多くの人々が意識的に共有するビジョンや考え方に対して刺激を与えます。それが、流行を創り出したり、さまざまな社会のトレンド、モラル観などを創り出していきます。平たくいえば、木星の特徴(サインやアスペクト、サビアンシンボルなどにより解釈されるもの)を強く表現するとみんなに褒められやすいということです。「環状の道」の場合、熟考された美意識を表現することにより、集団の共通認識がはっきりし、目標を定め活動しようという意欲が高まることにつながるかもしれません。価値観の優劣を図解などして説明すると喜ばれるかもしれませんね。

(星座とサビアン・その29より)
posted by ryu at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2004 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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