2013年06月18日

有機的な組織の構造

みんなが全体のことを考えられるようになれば神様は必要なくなる話の続きですが、きょうは効率の追求と人間性の尊重に関する矛盾点をポイントに考えを進めてみましょう。占星術の象徴はこのようなことを考えていくときにとても便利です。


近代の歴史では、科学的な思考が主流になり、産業革命後、経済が発展していき、日常生活を進めていったり、集団での活動を行うときに、効率が追求されるようになりました。その一方で社会・集団的な効率の追求の陰に人間性の尊重がおろそかにされるというテーマがとても意識されてきました。私が子供の頃に「銀河鉄道999」というアニメが流行りましたが、そのようなテーマがわかりやすく表現されていましたね。

私は占星術を考えるとき、12サイン/ハウスで表現される「全体」が何に対応するのかをしっかり意識しようと勧めています。文化の効率化といった場合、社会全体が12サインにあたります。しかし、人間性の尊重といった場合、個人個人の全体のまとまりの感覚の話をしています。社会の視点から効率化を考えると、「部品」である個人は与えられた一つ一つの機能を純粋に果たしてくれると構造が単純になり効率的です。牡羊座は牡羊座に、天秤座は天秤座の働きに徹すればシンプルで効率的です。太陽星座占いはこちらの方向性を持っています。

これは、お客さんはお客さん、サービスマンはサービスの役割に徹しましょうという方向性です。ある程度まではこれで効率化が図れていくかもしれません。しかし、その構造の中で働く個人個人は実はみんな人間で、自らの意志(太陽)や感情(月)、考え方(水星)、好み(金星)、主張(火星)などを総合した全体性を持っているわけです。会社や店の一部として働くときはお客さんのわがままを文句も言わずに聞いて一生懸命応えようとし、休みになって自分がお店に行くときには店員相手にわがままを言い放題いう、そんな行動パターンも出てくるかもしれません。人間は全体性を持っているので、どこかでバランスを取り直さなければならないのです。

このようにして、組織を構成する一人一人も全体性を持っていることや個人個人が組織内のいろいろな役割を流動的に担う可能性を考えていくと、必ずしも純粋な機能の効率化がエネルギー全体の効率化につながるわけではないことがわかります。個人個人の方の全体性をしっかり意識し、それが破綻せずむしろ生き生きと充実するようなかたちで集団全体を動かすための役割分担ができればエネルギー的に最も効率よくなるのでしょう。そしてそれはおそらく効率の追求と人間性の尊重を両立するような理想の目標状態になるのではないでしょうか。
posted by ryu at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 象徴の探求 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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