2007年03月24日

2005.01.10 新月

新年になりましたが、昨年は新潟でも、暮れにはスマトラでも大きな災害があり、おめでとうと言いづらい年明けです。災害でなくなられた方々の冥福をお祈りすると共に、一日も早く復旧できるよう多くの人々が協力できるとよいと思います。また、このような災害の被害をなるべく少なくできるよう正確に予測できる技術が発達することを願います(もちろん占星術に限ったことではありません)。

山羊座の新月

では、新月図を見てみましょう。今回の新月(2005.01.10.21:03JST)は、山羊座で起こっています。山羊座は、「自・互・公」の公の領域で、実際的で実感できる結果を重んじる地のサインです。つまり、公の次元での役割や多くの人々に認められる能力などに関心があり、集団を現実的に動かしていくことに注目の焦点が向きます。前の火のサインである射手座は、現実性をあまり重要視せず、可能性を探究しようとしました。次の山羊座では、広がった可能性の中から結果の出るものをうまく選別し、実用化していくことが重要なのかもしれませんね。楽観から慎重へと気分が変化するかもしれません。山羊座に深く関連づけられている天体は土星です。土星は、多くの人々が組織的に活動できるような秩序をつくる機能に関連します。人々が共有できる価値観を明確にし、それにしっかり従うように強制します。しっかり従えない場合は劣等感を感じるかもしれませんが、うまく機能できた場合には大きな達成感があり、信頼と責任が得られます。山羊座は、そんな土星の機能するイメージの領域を意識しやすいのです。太陽がこの星座にある今は、リーダーシップがそんな方向を強く意識しながらものごとを進めていきやすい時期だということです。

そんな新月は、木星とスクエアになっています。木星は、宗教や哲学、社会的なビジョンを創り出していく機能があります。太陽と木星がアスペクトしているときには、リーダーシップが人々の集団的な期待や意向によく反応し、社会的なビジョンを形成したり可能性を追求しながら未来への方向性を定めていこうとする傾向が表れます。しかし、スクエアの場合、多くの具体的な活動に結びつきやすいですが、収集つきにくい傾向もあり、いたずらな盛り上がりや、反対に、安易さが不信感につながることもあります。新月は、また、土星とのオポジションに近づいていっていますので、だんだんと可能性の追求や安易な請負だけでなく、結果を出さなければならない状況にも直面してくるでしょう。

そんな新月周辺のテーマの背景に海王星や冥王星が働いています。木星は海王星とのトラインを通過し、冥王星とのセクスタイル/土星とのスクエアに向かっています。木星は冥王星や土星とは正確にアスペクトする前に逆行に入りますが、今回の新月はそのあたりの大まかな構図を照らし出すようなかたちになっています。つまり、木星は、世の中の期待やトレンドは海王星や冥王星など、これまでの常識では実現できなかった個人の希望や切望を拾い上げようとします。そして、それらと社会的な合意や実現性の限界との葛藤を意識化するのではないでしょうか。しかし、木星は逆行してしまうので、限界突破のための具体的な活動(それが失敗し社会秩序の大切さを意識することになるとしても)へはあまりつながらずに、今後、そのような方向へ進む必要のあることを認識する程度に留まるのではないでしょうか。実際には、木星と土星は、今年の暮れごろに星座を変えて獅子座と蠍座の間でスクエアになります。

過去の火星と天王星のスクエア

火星と天王星は、行動パターンを突然変化させたり、びっくりさせるような動きが起きるイメージです。これは、改革運動や集団の意見を意識した即興的な行動などにも関連しますが、昨年暮れのスマトラでの地震にも深く関わっていたかもしれません(2004.12.27.12:08JSTの満月図は震源地付近で火星がICに来ています)。この火星は天王星とのスクエアを過ぎた後、海王星とのセクスタイルへ向かっています。さらに、木星とのセクスタイルの位置まで進む間、木星海王星のトラインに対する小三角の頂点になっていきます。木星と海王星の理想的な世の中を実現しようという動機を行動化する機会が多く見られるのではないでしょうか。世のため人のためにがんばりましょう。なお、天王星に対しては水星や金星がセクスタイルになっています。これは、明らかになった現状(天王星)についてコミュニケーションをとったり(水星)、理解したり(金星)することが盛んに行われることを示しそうです。

今回の新月は、このような条件の中で個人個人がしっかり責任を果たしながら集団を実際的に機能させていこうというテーマが強く意識されていくのでしょう。

実際のサビアンシンボル

では、今回も例によって上のようなテーマを持っている新月図の中からひとつ天体を選び、その度数のサビアンシンボルについて考えてみましょう。今回とりあげるのは新月です。新月(つまり、太陽と月)は山羊座の21番目の度数にあります。この度数のシンボルは、

CAPRICORN21:A relay race.(リレー競争)

です。集団が競いあうゲームですね。それぞれの走者が自分の責任をしっかり果たすことが、全体の成績を明確に左右するイメージです。

では、いつものとおり、サインの意味から考えていきましょう。山羊座については、新月図でも解説した通り、集団を実際的に機能させていくことに注目が向きます。「自・互・公の公」で、社会的な領域の中の2番目の実利を重んじる「地」のサインなので、自分は全体の中でしっかり機能できているか、ということや、他のみんながうまく動いているかなどということが強く意識される傾向があります。そんな山羊座の中で、今回の新月の度数は第3番目のデーカンの前半にあります。3番目のデーカンは、そのような山羊座のテーマを広く一般的な状況で体験し、全体の中で利用できるような抽象的な概念に仕立てていきます。そして、そのデーカンの前半はそのために積極的に働きかけようとするのです。つまり、ここでは「力を合わせ結果を出すことにどれだけ意義があるかみんなで積極的に体験しよう」という働きかけから動き始めるのでしょう。では、一度一度見ていきましょう。

CAPRICORN21:A relay race.(リレー競争)

5度ずつの最初の度数は、その領域のテーマをストレートに働きかけます。集団で(第3デーカン)力を合わせて結果を出そう(山羊のテーマ)がストレートに表現されています。

CAPRICORN22:A general accepting defeat gracefully.(敗北を優美に認める将軍)

2番目の度数は、1番目の働きかけの対象や結果を意識します。勝っても負けてもそれが事実、それがその集団の現在の実力です。集団の長である将軍は、勝敗により自分の軍の実力をそのまま受け入れ認識します。

CAPRICORN23:Two awards for bravery in war.(戦争での勇敢さをたたえる2っの賞)

3番目の度数は、1番目や2番目がいろいろな次元で体験された結果、それらの意義が理解されていく過程です。集団の実力、あるいは、集団の中でどのように役立つことができるのかが、これまでの活躍によって認知されている様子が語られているのでしょう。

CAPRICORN24:A woman entering a convent.(修道院に入る女)

4番目の度数は、3番目の理解をいつでも利用できるよう訓練し、能力・技術力として定着させます。修道院では、秩序ある集団生活を行うよう訓練されます。また、修道院では宗教的な、より大きな世界のビジョンを意識しています。

CAPRICORN25:An oriental-rug dealer.(東洋の布を扱う商人)

5番目の度数は、4番目で磨いた技術力を全体のために創造的に利用していこうという意志の方向を示します。ある地域での当たり前の特徴は、別の地域では希少価値になることもあります。お互いに自らの特徴を洗練し、しっかりとかたちに表すことで、より大きな全体の中での役割分担に参加することができます。

今回の新月は、この流れの中で一番始めの「リレー競争」の度数にあります。つまり、今月はさまざまな側面でこの5度域の流れを順番に体験していくような過程が観察されるのではないでしょうか。重要なことは、それらが何を意味し、どう体験されていくかということは、個人個人の立場や視点によって異なるということです。しかし、それらを意識的にしっかり深く体験していくことは充実した生き方に近づくヒントになるのかもしれません。

(星座とサビアン・その30より)
posted by ryu at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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