2007年03月24日

2005.05.08 新月

ゴールデンウイークはのびのび過ごせたでしょうか?先月は大きな列車の事故が起こってしまいました。悲惨な事故を繰り返さないためにも改善すべきポイントをしっかり改めていきたいですね。おそらく先月の土星とスクエアになっている日蝕の影響もありそうです。土星は秩序や社会的なルール、すでに固まっているものを尊重する意識に関係しますが、この日蝕が影響しやすい約半年の間は、現行の秩序やルールの有効性を意識的に確認していくとよいかもしれません。

牡牛座の新月

では、さっそく今回の新月図(2005.05.08.17:45JST)について考えてみましょう。新月は牡牛座の18番目の度数で起きています。牡牛座は、地のエレメントなので、実際の体感や機能性などを重視します。そして、自互公では「自」にあたるので、自分のこと、あるいは、個人的な体感的豊かさ、居心地のよさを強く意識する特徴があります。これは、例えば、集団の豊かさを考えるとき(一つの会社などとして考えてみましょう)、会社全体の実務力が上がれば豊かになると考える(山羊)か、個人個人の能力が上がれば豊かになる(牡牛)という視点の違いのようなもので、結局はどちらもがうまく機能する必要がありますが、牡牛座(あるいは「自」の星座)の場合は視点としてそ「それぞれの個々の状態や能力」に注目する傾向があるのです。新月がこの星座にあるということは、この一カ月の間、いろいろな組織や集団、あるいは、個人がこのような牡牛のテーマを強く意識しながらものごとを進めていくということになります。

新月へのアスペクト

さて、星座はものごとを行う際の動機や意識する対象、やり方の特徴などを物語りますが、アスペクトは実際に変化したり機能を発揮する際に「同時に動く要素」を示します。これは、例えば、人々が互いにかかわり合いながらものごとを体験していくときのストーリーのプロットとして考えてもよいでしょう。新月には、海王星がスクエアでアスペクトをしていますから、主人公(新月)が牡牛座の「個人個人の物質的な豊かさを探究」することを意識して問題に取り組んでいるときに、理想的だがかたちになりにくい夢を語る人物(海王星)がちゃちゃを入れ話がスムーズに進みにくくなる(スクエア)という筋書が考えられます(もちろんスクエアの特徴を持った他のプロットも考えられます)。しかし、その理想は多くの人の心に訴えやすい(海王星)ので、主人公の探究のなかにその要素をうまく取り入れることができれば、集団的な活動がうまく進みやすくなるでしょう。主人公が、政府の首相であれ、ある学校のクラブの部長であれ、はたまた、単なる普通の一個人であれ、リーダー的な意識を発揮しようとするときにはそのようなプロットが働きやすい時期になるということです。人によっては、海王星を代表する立場になりやすい人もいるかもしれませんね。また、新月は海王星とのスクエアの後、土星とのセクスタイルへと進んでいきます。つまり、海王星の理想に翻弄された後、実質的な効果を発揮しようという活動はスムーズに進みやすい(セクスタイル)イメージです。

その他のアスペクト

新月への直接のアスペクトが組織や集団の状態を左右するメインテーマだとすると、その他のアスペクトは、物語全体の中で進んでいるいろいろな「伏線」やサブテーマなどです。これらは、支配星やハウス位置などを通してさまざまなかたちでメインの話の流れに関連してきます。金星は土星とのセクスタイルから離れていっています。金星は土星と接触することで秩序やルールの大切さを実感し、それに基づいて価値観を洗練していきます。セクスタイルは、これまでの方向とそれほど大きな方向転換の必要なく、あらためてしっかりさせようと痛感するイメージです。ちなみに、これは新月のある牡牛座の支配星でもあるので、主人公の追求する「物質的な豊さ」を最近あらためて実感しましたというニュアンスかもしれません。水星は、土星とのスクエアから離れ、冥王星とのトラインへ向かっています。日常的な、具体的なものごとをこなしていく技術や手順、そのための情報交換などに関連する水星は、ルールや現実の厳しさ(土星)と接触しやり方を変更しなければならない(スクエア)ことを感じました。そして、より深く重要なことを意識しながら根本改革(冥王星)をしようとしています。火星と天王星がコンジャンクションになろうとしています。多くの人々の行動(火星)がシンクロする(天王星)かもしれません。突然の行動パターンを変えてみたり、無理に古い規則に追従せず、自発性を尊重した行動をとる人が多くなるかもしれませんね。魚座にあるので、そのような必要性を感情的に訴えるかもしれません。火星と天王星の組み合わせは、衝動的に動きやすいので注意しましょう。木星は他のどの天体ともメジャーアスペクトを形成していません。これは、状況の大まかな全体像をつかみたい(木星)という衝動が強まるがとっかかりが見つかりにくいという状態が起こりやすいかもしれません。しかし、マイナーアスペクトではクインカンクスで先ほどの天王星と火星とアスペクトしているので、「ひらめき(木星)」が衝動的な行動(火星天王星)と関わりやすくなるでしょう。クインカンクスなので、衝動的な行動(火星天王星)を「まてよ」と考え直そうとする直観(木星)が働きやすくなるかもしれませんね。今回の新月は、このようないくつかの「伏線」とともに展開されていくのでしょう。

実際のシンボル

それでは、そんな新月のチャートの中から抽選で一つ天体を選び、そのサビアンシンボルを考えてみましょう。今回のテーマは、牡牛座の18番目の度数で起こった新月です。新月の度数のサビアンシンボルは、

TAURUS18:A woman holding a bag out of a window.(バッグを窓から外へ出している女)

です。窓から外に出して中のちりをはたいているのでしょうか。あるいは、いらなくなった中身を捨ててしまったのでしょうか。バッグは持ち物を入れておく道具です。これから大切なものを入れるためにきれいに整えているのかもしれませんね。

では、例によってサインの意味から考えてみましょう。新月図の部分で説明したように、牡牛座は、地のサインで「自」の領域を注目する性質があるので、個人個人の物質的な豊かさを追求していきます。その追求により、からだの感覚が洗練され、自分を満足させてくれるものを周囲に集め、物質的に過ごしやすい場所を構築していきます。それは、その後のさまざまな経験を消化する基礎になる基本的な価値観として組み立てられていきます。

今回の18番目の度数は、そんな牡牛座の第二デーカンにあります。第一デーカンでは、そんな牡牛座のテーマである個人の物質的な豊かさの追求を純粋に自分が体験しながらその意義を理解しようとします。第二デーカンでは、第一デーカンでの理解に基づき、さまざまな具体的な場面や対象に対して積極的に利用しながら効果を得たり、コントロールできるようになっていきます。そして、第三デーカンではそれらの意義を抽象的に理解し、「自分」の全体の視点から利用できるようにしていきます。このような流れの中、今回の度数は第二デーカンの後半にあります。つまり、前半のテーマである物質的な豊かさの追求がもたらしてくれるものを積極的に利用しようとする働きかけに対して、後半のテーマはその反応を体感する過程になります。例によって一度一度順に考えてみましょう。

TAURUS16:An old man attempting vainly to reveal the Mysteries.(神秘を暴露するために空しい努力をする年をとった男)

一番目の度数は、その領域のテーマを単純に体験します。牡牛座第二デーカン後半のテーマは、前半のテーマである「大切なものを大事にする」働きかけに対する反応を感じます。花に水をやった結果花は元気になりました。その効果を他人へ向かって生き生き表現するのが前半最初の働き掛けだとすれば、後半では、その喜びを実際に他人に伝えたり、受け取ったりする実感がテーマになります。他人の喜びの説明は、それを実際に感じていない人にとっては「神秘」に感じられるのかもしれません。しかし、この5度域では、そんな他人の価値観や満足に関する理解が重要になります。

TAURUS17:A battle between the swords and the torches.(剣とたいまつの間の戦い)

2番目の度数は、1番目の体験が引き起こす目標や対象を示します。「神秘」、つまり、他人の価値観を教えられた人々はそれがどんなものなのか確かめようとします。確かめる過程が「剣とたいまつの戦い」として表現されているのでしょう。剣は知的な理解、つまり、「聴いたこと」。そして、たいまつは自身の信念、つまり、「実感としての理解し使えるようになること」を表します。体感しなければ理解できにくい牡牛座は他人の体験を理解するときにはじっくりじっくり時間をかけて自分の体験的な感覚と比較していくのでしょう。

TAURUS18:A woman holding a bag out of a window.(バッグを窓から外へ出している女)

3番目の度数は、その領域のテーマを客観的に眺め理解吸収していく過程です。ここでは他人の価値観を実感として理解吸収することがテーマでした。バッグは自分の大切な持ち物を入れるものですが、それをいったんからにすると新しいものを入れることができます。こうして、自分のものを空にして他人の価値観をつめることにより、しっかりと「神秘」を理解することができるのです。

TAURUS19:A newly formed continent.(新しく形成される大陸)

4番目の度数は、その領域のテーマを集団の中で安定して利用できるように技術化する過程です。大地は、草花が生え、動物が活動する土台です。価値観は、安定した生活の土台を作るものです。そして、他人(あるいは未知)の価値観をしっかり理解吸収することにより、他人と一緒に活動できる舞台となる「新たな大陸」が生まれるわけです。

TAURUS20:Wind clouds and haste.(雲を作り運び去る風)

5番目の度数は、その領域のテーマを全体(サインあるいは12サイン全体)の中で創造的に活かしていこうとする意志を育てる過程です。他人の価値観を吸収し、一緒に活動できる舞台ができると、天気や環境の変化も共有することができ、知的に対処することもできるようになります。

今回の新月は、このような流れの中、3番目の「バッグ」の度数で起きました。新月なので、「主人公」の関心ごとはバッグの中身を入れ替えること、つまり、理想的な価値観の体系をそのまま取り入れることにより新しい展開の可能性を開いていこうという姿勢かもしれませんね。海王星は知的な探究を意識する水瓶座から理想主義の刺激を与えていますが、新しい価値観を体感的に身につけようという過程に頭脳的なひらめきがガイドになるか、はたまた錯乱させてしまうのか、注意しながら過ごしましょう。

(星座とサビアン・その34より)
posted by ryu at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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