2007年03月24日

2006.04.28 新月

学校では新学年も始まり、そろそろ新しい生活のパターンも安定してくる時期でしょうか。じっくり成長モードの牡牛座の季節です。懐かしい人を集めて何か新しいプロジェクトを始めるのもよいかもしれませんね。

牡牛座の新月

では、さっそく今回の新月図(2006.04.28.04:43JST)について考えてみましょう。新月は牡牛座の8番目の度数で起きています。牡牛座は地のエレメントです。地のエレメントは、しっかりと固め実感できるものにすることに興味が向きます。心の中でのできごとや精神論より、物質的/客観的にはっきりとかたちに表れる結果を求めます。また、新たな展開を追求することよりもすでにあるテーマを確実なものにすることを重要視します。牡牛座は、そんな地のエレメントの中でも、牡牛座は自互公の「自」の領域にあります。公の領域にある山羊座は確実な結果を出すという地のエレメントのテーマを公の領域で追求します。このため社会的な責任感を意識したり、集団的な活動を管理することに注意が向きます。互の領域にある乙女座は確実な結果を出すという地のエレメントのテーマを他人や具体的な対象と関わりながら追求します。このため人の役に立つことを意識したり、詳細に気を配りひとつひとつの課題を完成させることに注意が向きます。それらに対して、自の領域にある牡牛座は確実な結果を出すという地のエレメントのテーマを「まず自分の中で体感する」ことに注意が向いています。このためいろいろなものごとを自分で体感し、確実な結果を出す価値の高いものをしっかり見つけ、利用できる「価値観」を育むことが重要なテーマになっています。動き方を分類するモードでは、牡牛座は不動サインに属します。このためテーマを定めじっくりと追求する傾向が出てきます。牡牛座に関係の深い金星は、実際にものごとを体感し、価値観を育む機能を働かせる意識の焦点に関連しています。新月は太陽(リーダー)と月(属する大衆)がいっしょに1ヶ月の活動の「見通し」をつくる機会だとイメージするとよいかもしれません。つまり、今月はみんなで牡牛座の「個人個人で豊かさを体感しそれぞれが満足する条件を確認していく」ことが大まかな流れの方向になっていくのでしょう。

ホロスコープの縦軸や横軸と新月

占星術では、ASC/DSCに対応する横軸とMC/ICに対応する縦軸の概念がとても重要です。とても大まかに説明すれば、横軸というのは動物のように目の前の環境を動き回り、具体的な対象に働きかけたり、反応したりという次元の意識に関連します。それに対して縦軸は、植物のようにある土地に根をはやして、時間をかけて天を目指して成長していく、長期計画や組織化の次元の意識に関連します。この横軸はサインで言えば、牡羊や天秤(牡牛/蠍)に対応し、天体で言えば火星、金星に対応します。そして、縦軸はサインで言えば蟹座や山羊座(獅子座/水瓶座)、天体で言えば太陽・月と土星に関連します。新月のテーマは、このような「植物的」な次元である「組織のみんなで長期的に目指すテーマ」に関連します。今月はみんなで向かうテーマとして牡牛座の方向性を意識しています。一方、「動物的」な「個々の現場で感じやすい特徴」は火星や金星の配置の状態に象徴されています。どちらも水のサインなので、「現場」の次元では人々の間の感情の交流がとても重要視されやすい状態になっています。

新月へのアスペクト

さて、アスペクトは実際の活動のパターンとして反映されやすいです。太陽と月は土星とのスクエアを終え、火星とのセクスタイル、天王星とのセクスタイルへと進んでいこうとしています。これは、もっと大きな視点で考えれば、火星木星天王星により形成されている水のエレメントのグランドトラインに対してアスペクトをしていくイメージです。このグランドトラインには感情的なつながりや過去からの人脈などにより景気のよい社会的な活動が生まれやすいイメージがあります。そんな現場の動きをリーダーシップが長期的な目標の中にとり込んでいこうとするニュアンスがあるかもしれませんね。人脈を有効に利用しながら業務の拡張を図るにはよい時期かもしれませんね。太陽と土星のスクエアは、現状のシステム的な欠点の自覚に関連するかもしれません。それを改善していくために、現場の人脈から得られる発展性を活かしていくと建設的に進められるのではないでしょうか。

その他のアスペクト

長期的/組織的な方向性を打ち出す太陽と現場での動きを進めていく火星が協力的な配置になっている一方、もう一つの現場に関連する天体である金星は冥王星とスクエアになっています。プロジェクトは集団の利害を意識しながら前進しますが、別な視点から見ると、現場では強制的な動きに対して強い反発を感じているかもしれません。あるいは、現場での根深い問題意識を根本的に解決するには人材や資源の配分を根本から見直さなければならないという見解(金星冥王星)から、リーダーシップが人脈を模索し始めるパターンもあるでしょう(金星が支配する牡牛座に太陽があるため)。また、牡羊座の水星が海王星とセクスタイルになっています。情報交換(水星)といっしょに夢や理想を意識する気持ちも交流しやすくなっているのかもしれませんね。水星は牡羊座にあり、新しいプロジェクトを始めるための工夫をしようとしているイメージもあります。

今月は、このようないくつかの動きを意識しながら、太陽のある牡牛座のテーマである「価値観の洗練や資源の有功活用」を追求していくとものごとがうまく進みやすいかもしれません。

実際のサビアンシンボル

それでは、そんな新月のチャートの中から抽選で一つ天体を選び、そのサビアンシンボルを考えてみましょう。今回のテーマは、蟹座の9番目の度数にある火星です。この度数のサビアンシンボルは、

CANCER9:A tiny nude miss reaching in the water for a fish.(水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女)

です。同じ生き物への興味と親近感が表現されているのかもしれませんね。裸なのは魚といっしょに水に入っているのでしょう。自分も魚になった気持ちでいるのかもしれませんね。

ではいつものようにサインの意味から整理してみましょう。

今回の度数のある蟹座は水のエレメントです。水は気持ちを交流させ、一体感を感じることに関連します。お互いの気持ちを動かし、いっしょに動いていることを実感します。過去の記憶や体験を振り返ることはそんな水の働きの重要な要素になるかもしれません。水のサインは蟹座、蠍座、魚座の3つありますが、蟹座は自互公のうちの「自」の領域にあります。つまり、「気持ちを交流させ一体感を感じる」というの水の原理を、まず、自分の中で動かし、確かめ、利用のできる価値観として認識していきます。これは、自分自身の過去の体験をまとめたり、自分と背景を共有する家族や仲間との間で気持ちを交流させることにより深めていきます(蠍座は背景の異なる対象、魚座は具体的な対象を定めないことがテーマです。比べてみてください)。

今回のテーマである火星は蟹座の第一デーカンにあります。第一デーカンはサインの内部での自互公の自にあたるので、蟹座の「馴染んだものとくり返し触れ合い、気持ちの交流や集団性の実感を深める」というテーマをまず自分が行動に移し確認していく方向性を持っています。蟹座はサインでも自の領域にありますが、同じ「自」がくり返し出てきても混乱しないようにしてください。サインの次元で出てくる「自」は「馴染んだもの」という意味に反映されます。デーカンでの「自」は個人の体験の中で自分の価値観を作るというニュアンスでイメージを作ってみてください。デーカンの前半は、自ら働きかけることに意識が向きますが、後半は働きかけに対する反応を評価し、価値観/情感として吸収していく過程です。では、1度1度見ていってみましょう。

CANCER6:Game birds feathering their nests.(巣を作る猟鳥)

領域の最初の度数は、その領域のテーマを単純に表現します。蟹座の最初の働きかけを「家族に赤ん坊ができた」として考えてみましょう(赤ん坊は生まれながらに家族の「旗(1度)」を揚げています)。赤ん坊を見た親は、子供が安全に育つ場所を用意します。つまり、この度数は蟹座1度の働きかけに対する単純な反応をあらわしています。

CANCER7:Two fairies on a moonlit night.(月明かりの夜の2人の妖精)

2番目の度数は、1番目の動きの効果やそれにより引き起こされることがらのほうに注意が向きます。両親により用意された安全な場所の中で、赤ん坊の心は少しずつ成長していきます。赤ん坊の心は目の前で動いている両親に刺激されながら自然に備わっている本能を開花させていきます。主観的な心を通してみた養育の試行錯誤の様子がイメージされます。

CANCER8:Rabbits dressed in clothes and on parade.(服を着てパレードするウサギたち)

3番目の度数は、1番目と2番目の相互作用を客観的に理解し応用力をつけていく過程です。いろいろな場面で養育を行うと、だんだんとその集団や家族の色に染まっていきます。「服を着る」という文化を引き継ぐわけです。集団の全体的な特徴の引き継ぎということに関する理解が生まれてくるイメージでしょう。

CANCER9:A tiny nude miss reaching in the water for a fish.(水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女)

4番目の度数は、3番目で理解したものをいつでもしっかり利用できるよう技術化する過程です。この領域では、集団の文化に合わせて活動することを理解しました。ここでは、その理解をいつでも実行に移せるように訓練しています。つまり、同じ文化に属する仲間(生き物の仲間)を見つけ、共感し、交流し合うという気持ちの動きを自然に表現できるような感性を育んでいるのでしょう。

CANCER10:A large diamond not completely cut.(完全にカットされていない大きなダイヤモンド

5番目の度数は、その領域のテーマをより大きな全体のために活かしていこうとする意志を表します。10番目の度数は、サインのテーマを背景の異なる他者へ表現しようとする第2デーカンの一つ手前です。「より大きな全体のために活かす」には、まず、背景の異なる他人に対して表現できるようになる必要があります。ダイヤモンドのカットは、原石を人々誰もに美しいと感じられるように洗練していく過程です。文化や組織の一員としての「完成品」を目指して成長していこうという意志が感じられます。

このような流れの中、今回のテーマである火星は「魚へ手を伸ばす少女」の度数にあります。火星は行動や具体的な表現、主張をあらわす天体なので、主張のしかた/プロジェクトの進め方に「仲間を見つけ、共感し、交流し合う」というニュアンスが加わります。これは、長期的な目標というより現場(火星)での様子に反映されやすいのですが、この火星は太陽とセクスタイルになっていきますので、それが次第に長期的な展望の中にも影響していきやすくなっています。また、火星は天王星や木星とグランドトラインへ向かって進んでいます。「魚へ手を伸ばす少女」の優しい感性の表現(蟹座9番目の火星)は、やがて、思わぬ発展的な社会活動(木星天王星)へとつながっていくかもしれませんね。

(星座とサビアン・その46より)
posted by ryu at 18:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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