2014年03月29日

レベルについて

ノエルティル先生は、ホロスコープを解釈する際、「レベル」という概念を重要視します。例えば、同じ象徴でも日本人とアメリカ人、若者と老人、お金持ちと貧しい人では典型的な体験の仕方が異なるということです。


ホロスコープの意味を人間に押し付けてしまう解釈を当たり前にしていると、このように「レベル」を意識して解釈を進めること自体、「運命を押し付けて人生の可能性を限定してしまう」ことにつながってしまうかもしれません。しかし、いわゆる「開運」という発想はこのような「レベル」の間のギアチェンジと考えることもできるのではないでしょうか。「レベル」という概念は奥が深いものなのです。


「レベル」を理解するには、人間は一定の継続的な行動パターンを形成しながら人生を進めていることに注目する必要があります。私は基本的に月と土星の象徴がパターンを作り出す中心的な働きをすると考えています。


ある行動パターンは、環境との反応パターンとして形成されますが、それは特定の対象や相手との継続的な関係に繋がりやすくなります。あるいは、特定の種類の人々という形かもしれません。このようにできてきたパターンは、その人独特な欲求充足を安定的に進める助けになります。


人間にはいろいろな欲求がありますが、一通りの欲求をある程度充足するための行動パターンの1セットができてきたと考えてください。人間はそれほど単純ではないので想像できにくいかもしれませんが、そんなものができたと仮定するわけです。


例えば、小学校6年生だったとします。給食の1ヶ月分の献立表を見るといろいろな栄養を摂るのに必要は食事のパターンがあるかもしれません。授業の好き嫌いなどもあるかもしれません。学校以外にどれだけ勉強したり、友達と遊ぶ時間、必要な楽しみを追求する時間など、6年生の子供が充足するための一揃えの行動パターンがあり、それらをあり程度繰り返していると考えることができます。


中学に入るとき、パターンが変わります。もしかするとクラブ活動は初めてかもしれません。また、学生服を着るようになる変化もあるかもしれません。しかし、しばらくすると新しい生活パターンが定着していきます。このようなパターンの中で一通りの欲求をある程度充足することがでる状態になります。


中一から中二への変化は小学校から中学校へ変化したほどではないかもしれませんが、また、高校、大学へと進んだり、あるいは働き始めたりすると大きく変化するでしょう。「大きく変化」するのを脱皮しながらの成長とイメージしましょう。


このような生活のパターンは、お笑い芸人になりたくて修行をしている人と公務員になり、家族を養うことに一生懸命になっている人では変わってきます。同じ芸人でも、テレビのレギュラー番組を持っている人と師匠の鞄持ちをしている人の場合、「同じ方向を向いた欲求でも充足の次元や程度が異なる」のです。この違いがレベルの違いであり、ときどき脱皮しながらレベルが変わっていくわけです。


トランジットやソーラーアークでトランスサタニアン天体が活性化すると何らかの次元で脱皮が起こるわけですが、特にアセンダントやMC、太陽、月に関わってくるとその人全体のテーマになるのです。

posted by ryu at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 象徴の探求 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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