2008年02月13日

2008.02 新月

2008.02.07の新月

では、さっそく今回の新月図(2008.02.07.12:44JST)について考えてみましょう。新月は水瓶座の18番目の度数で起きています。今回の新月は日蝕になりますのでいつもの新月より根の深い影響力があることを意識しましょう。影響規模はともかくチャートの働き方はどんなホロスコープでも同じですのでいつもの視点を順に振り返ってみましょう。新月の起こる水瓶座は古くは土星、現代では天王星と関連づけられています。土星も天王星も太陽の周りを一周するのに数十年から百年以上かかるものもある遠い軌道の「社会天体」の仲間です。社会天体は、「集団で追求しているテーマ」を機能させる働きがあります。「社会天体」という名前が個人的なことには関係が薄いと考えられがちですが、占星学では「象徴をさまざまな範囲に当てはめて考える」ので、2人以上であれば小さくても「集団」であることを意識する必要があります。というより、「集団」というのは人数の話ではなく視点の違いなのです。自互公の話を思い出してください(公が「集団」にあたります)。これを2人で向き合っている状況を想定すると整理しやすいです。「自」はまず自分自身の立場を考えます。「互」は相手の立場を理解します。「公」は自分と相手が「一緒に行うこと、共同で追求すること」に意識が向きます。つまり、同じ2人でも個人天体の場合はそれぞれ別々の立場のやり取りとして考えますが、社会天体は2人合わせた全体の立場からものを考えるのです。人数ではなく視点の違いだということを意識しましょう。

土星も天王星もそんな「全体」の視点を考える社会天体の中でも「誰もが理解できるよう実際的に機能させたり、形や型をつくる」働きがあります。これはちょうど土星と天王星の間あたりに肉眼で見える/見えないの限界があるからです。また、別の発想では、熱くて溶けて自由に形を変えていたものを「冷やして固める」ことをイメージしてもよいでしょう。確かに土星や天王星の支配する山羊座や水瓶座は冬の寒い時期に対応しています。女性サインである山羊座は「これまでに形になったものを維持する」ニュアンスがありますが、男性サインである水瓶座は「みんなで追求するべき新しい形/型を探求していく」ような方向性をもっています。また、支配星の天王星は、「ランダムなその場その場の変化に対応する」というテーマももっています。そんなニュアンスも水瓶座のイメージに加えてもよいでしょう。今月はいろいろなものごとが水瓶座の「これまでと異なる新たなルールや秩序の探求」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。
新月へのアスペクト

さて、チャートの天体配置に目をやると、このような新月は逆行中の水星とのコンジャンクションを過ぎたところで起きています。これをイメージ化してみると、「リーダーシップ(太陽)が人々を統制する際に知性やコミュニケーションの機能(水星)を利用する。しかし、それぞれの人々は全体のことより個人個人の自分の問題に意識が向きがちなので意志の疎通に困難を伴う可能性がある。過去のテーマを考え直したり、一人一人が自分自身のテーマを確認することの重要性を尊重することにより、間接的・長期的に重要なポイントを押えることができる」という具合になるでしょうか。この水星は海王星とのコンジャンクションを逆行前と後の2回通過しています(蛇足ですが、2回とも東京では雪が降りました)。コミュニケーションの機能は集団的な感情や「空気」を敏感に意識しながらすすめられたり、疑念や福祉、犠牲などのテーマが意識されやすくなったりするかもしれません。そんなニュアンスも加えてイメージを作りましょう。日蝕後、今度はリーダーシップ自身を示す太陽が海王星とコンジャンクションになります。水星の「ブレイン」に先に海王星のテーマを頭脳的に意識した後、リーダーシップの「長期的テーマに関する決断や方向の指示」の中に海王星の要素が入ってくるイメージです。太陽はその後、火星とトラインになり、魚座入りした後、冥王星とのセクスタイル、土星とのオポジションへと進んでいきます。リーダーシップ(太陽)は、新たな行動の指示、複雑な状況の把握やそれに関する決断(冥王星)、人々に明確に長期計画や秩序、構造を示し従わせる(土星)などのテーマを進めていきます。この流れもう少し別な部分を考慮に入れながら詳しくイメージを作ってみましょう。

その他のアスペクト

火星のアスペクトに注目してみましょう。火星は先月逆行しながら水星とトラインになるぎりぎり手前で順行に戻っています。その後、これから火星は太陽とのトラインの後、冥王星とオポジションになっていきます。例えば、太陽を会社の意思決定をする上層部、火星を現場の労働者としてイメージを作ってみましょう。ちょうど太陽は火星と冥王星のオポジションに対して一足先にトラインとセクスタイルを形成するので、上層部はこれから現場がとてもエネルギーを集中して行わなければならない複雑な作業を行おうとしていることを意識しており、それがうまく進むように手配や根回しをしているのかもしれません。会社としてイメージすればそんな感じですが、個人の中でも長期的なビジョンを意識する部分(太陽)と目の前の出来事に対応する部分(火星)の間で似たようなプロセスが何らかのかたちで働いているかもしれません。とくに、今回の太陽は水瓶座の第2デーカン後半にあり、この領域は「現状の真実の姿に突然気がつき、非常事態に対処し、沈静させていく」ような意識が働きやすいかもしれません。この火星はしばらく逆行していました。逆行について私は「集団のつながりからいったん離れ、個人の力を回復する期間」というイメージをもっています。集団の課題に合わせることに疲れた現場の「戦士」はしばらく個人的なエネルギーを回復する模索をしていました。火星は海王星とのトラインへと向かっていたので、夢や理想を改めて認識し直そうとしていたのかもしれません(水星がその仲介をしてくれようと動いたもののぎりぎりのところでアスペクトは成立しませんでした)。つまり、理想を再度実感できぬまま火星は集団の課題を行う現場へと戻ってきたのです。そんな火星の状況もイメージに加えられるとよいですね。

また、前回の新月期間にテーマになった木星と土星のトラインやその仲介を金星が行う動きは、今回の日蝕図では金星と天王星のセクスタイルへとつながっていきます。「相手の理解や協力関係」を司る金星が「即興性や自発性」を示す天王星とコンタクトすると、突然の理解や協力関係の形成などといったイメージにもつながります。実はこの金星と天王星のちょうど中間点(ミッドポイント)にて日蝕が起こっているので、そのような突然の理解や協力関係が長期的なビジョンや方向性を打ち立てていく上で重要な要素になるのかもしれませんね。

天体の方向転換やイングレス

太陽と月以外の惑星は、ときどき地球からの見た目の進行方向を変えます。進行方向を変える際には天体はとてもゆっくりと動き、その天体の働きが世の中のさまざまな動きの中に顕著に反映されるかもしれません。今回の新月の期間では、1/29から逆行していた水星が2/19に順行に戻ります。水星は知性の働きやコミュニケーションに関連する天体ですので、その次元で「個人的なテーマを重視しがち」になったり、「過去のテーマを振り返りがち」になったり、「互いの行動の意図を理解しづらく」していたもの(逆行)が、他の人々や社会とともに動いていることを認識しなおし、前向きに協力しやすい状態に戻ってくる(順行)かもしれませんね。

また、天体(特にゆっくり動くもの)の運行するサインの変化も人々が注目しやすいテーマを変化させます。今回の新月の期間では、3/4に火星が双子座から蟹座へとサインを変えます。これは、行動や主張、怒り(火星)の動機が、「いろいろなバリエーションを試したり、移動したり、情報を得る」という双子のテーマから、「家族や仲間、同じ価値観や文化を共有する人々の間での感情の交流を促進すること」という蟹のテーマへと変わり、そのような状況を目にしやすくなるかもしれません。

今回の新月図の期間は、このような動きを意識しながら、「常識にとらわれず新しい集団のあり方を探す」水瓶座のテーマの追求を心がけていくとよいかもしれません。これらのテーマが身近なところから経済/政治の動きなど社会的な次元までいろいろな側面でどんなふうに反映されるか注目していきましょう。
posted by ryu at 22:31| Comment(1) | TrackBack(0) | 月相2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近、Astrology for the soul by Jan Spiler
前世ソウルリーディングっを紹介されて以来
えっ西洋占星術もスピリチュアルな部分にも
踏み込んでいると驚いています。
Posted by 中島テリー at 2008年02月14日 09:53
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