2008年03月15日

2008.03 新月

では、さっそく今回の新月図(2008.03.08.2:13JST)について考えてみましょう。新月は魚座の18番目の度数で起きています。新月の起こる魚座は古くは木星、現代では海王星と関連づけられています。木星も海王星も太陽の周りを一周するのに数十年から百年以上かかるものもある遠い軌道の「社会天体」の仲間です。社会天体は、「集団で追求しているテーマ」を機能させる働きがあります。木星や海王星はそんな「全体」の視点を考える社会天体の中でも「概念やイメージを全体に行き渡らせ、循環させる」働きがあります。木星も海王星も限界を定義するわけではなく、ある意味「端から離れた内部を満たし、連続感や一体感を感じることを促進する」働きがあります。男性サインである射手座は全体が目指す新しい方向性を探究するというニュアンスになり、女性サインである魚座はこれまで全体の中で何が起こってどう体験されたか、感じられたかということをそれに属するいろいろな視点から認識していくようなニュアンスになります。これは、ある意味で「普遍的な」気持ちの動きや体験の積み重ね方を理解していくことに関連するのかもしれませんね。今月はいろいろなものごとが魚座の「理想や全体の雰囲気、イメージを大切にし、一般的な優しさや心を理解し、機能させたい」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

新月へのアスペクト

さて、チャートの天体配置に目をやると、このような新月は天王星とのコンジャンクションの直前で起きています。また、新月直前には木星とセクスタイルになっています。これをイメージ化してみると、「リーダーシップ(太陽)が人々を統制する方向性は、少し前に多くの人々から支持されている感覚を得(木星)、それを支えに強い意志を持ちながらこれまでの集団でのものごとのやり方を変化・改善させようとする(天王星)」という具合になるでしょうか。さらにこれらの少し前には、水星が木星と天王星の「ミッドポイント」を通過し、「改革の理解を促進するコミュニケーションが図られた」という「伏線」も働いています(その他のアスペクトを参照)ので、そんなニュアンスも加えてイメージを作りましょう。その後、太陽は牡羊座に入り、冥王星や火星と次々にスクエアを形成していきます。これは、例えば、一つのイメージとしては、現場のものごとの動かし方(火星)の中にとても複雑で根深い対立(冥王星)があり、リーダーシップがそれを変化させる努力をする(太陽の双方へのスクエア)というニュアンスがあるかもしれません。もちろん、この努力はうまく効果を発揮する場合も動乱をもたらす場合もあるでしょう。しかし、太陽はその直後に土星とクインカンクスとなることから、既存のルールやシステムを改善する工夫へとつながっていくイメージがあります(少し細かいニュアンスを付け加えると、太陽は先月より海王星、土星、天王星の「クインデチレ」の部分を通過しています。約2週間ごとに焦点を作りながら「現行システム(土星)」を変化させるために理想(海王星)や具体案(天王星)の中から鋭い焦点をつくりこだわって探求しているイメージがあります)。

その他のアスペクト

まずは火星のアスペクトに注目してみましょう。上の話では火星は「現場の葛藤」というイメージで出てきましたが、火星自体の動きに注目することで、そのあたりに関する変遷をイメージすることができるかもしれません。先月の記事では、太陽を会社の意思決定をする上層部、火星を現場の労働者としてイメージを作りました。ちょうど太陽は火星と冥王星のオポジションに対して一足先にトラインとセクスタイルを形成するので、これから現場(火星)がたくさんのエネルギーを集中して行わなければならない複雑な作業(冥王星)を行おうとしており、上層部(太陽)がそれがうまく進むように手配や根回しをしているというものでした。その後、今回の新月期間にはすでに火星と冥王星のオポジションは過去に形成され、これから太陽がそれらにスクエアになっていくという状況です。つまり、根回しや奨励を受けて実際に難題と格闘した現場担当(火星)が、その体験を上層部やリーダーにぶちまける(太陽とのスクエア)という流れがあるのかもしれません(もちろんまったく異なる体験の進め方もあるでしょう。参考までに具体的なイメージを想像してみてください)。その過程で海王星とのコンジャンクションを終えた金星や水星が(先月太陽があった位置へと進み)火星や冥王星と調和的なアスペクトを形成します。現場の状況に対する優しい理解や同情のコミュニケーションが葛藤を消化する援助になるのかもしれません。そんな援助に支えられながら、現場担当はリーダーへと苦情をぶちまけにいくのかもしれません(他の方向へもイメージを広げてみてくださいね)。

天体の方向転換やイングレス

太陽と月以外の惑星は、ときどき地球からの見た目の進行方向を変えます。進行方向を変える際には天体はとてもゆっくりと動き、その天体の働きが世の中のさまざまな動きの中に顕著に反映されるかもしれません。今回の新月の期間では、4/2から冥王星が逆行を始めます。冥王星は「他人とともに何かを行っていく」、「複数の人々の間でエネルギーの使い方を合わせる」、「具体的な焦点に力を集中する」、「それらに伴う心の状態や動機を調整する」ことなどに関連する天体ですので、その次元で「個人的なテーマを重視しがち」になったり、「過去のテーマを振り返りがち」になったり、「互いの行動の意図を理解しづらく」なるかもしれませんね。しかし、その過程は社会の中で個人個人がより深い満足を得ながら全体として機能する方向へ進むには重要なステップです。

また、天体(特にゆっくり動くもの)の運行するサインの変化も人々が注目しやすいテーマを変化させます。今回の新月の期間では、火星より遠い天体でサインを変えるものはありません。

今回の新月図の期間は、このような動きを意識しながら、「理想や全体の雰囲気、イメージを大切にし、一般的な優しさや心を理解し、機能させたい」魚座のテーマの追求を心がけていくとよいかもしれません。これらのテーマが身近なところから経済/政治の動きなど社会的な次元までいろいろな側面でどんなふうに反映されるか注目していきましょう。
posted by ryu at 17:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 月相2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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