2009年01月01日

新月 2008.12

新月 2008.12

本年もよろしくお願いいたします。

では、さっそく今回の新月図(2008.12.27.21:22JST)について考えてみましょう。新月は山羊座の7番目の度数で起きています。新月の起こった山羊座は土星と関連づけられています。土星は、複数の人々が力を合わせて動かしていく機能を示す「社会天体」のひとつです。このためイメージ作りの前提として「複数の人々が一緒に行っている光景」が必要です。土星はその中でも集団活動への参加を「確定/定着」させる働きがあります。個人にとって見れば、集団活動の中で「役割を担い」「責任感」を感じたり、結果を出すことにより集団や組織から「評価され一員とみなされ」「達成感を感じる」ことなどに関連するかもしれません。そして、それらは集団にとっては「安定した機能の維持」へとつながっていきます。今月はいろいろなものごとが山羊座の「集団全体の機能をしっかり働かせる、その目標のもとに実質的な活動をする」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年12月03日

新月 2008.11

新月 2008.11

では、さっそく今回の新月図(2008.11.28.01:54JST)について考えてみましょう。新月は射手座の6番目の度数で起きています。新月の起こった射手座は木星と関連づけられています。木星は、複数の人々が力を合わせて動かしていく機能を示す「社会天体」のひとつです。このためイメージ作りの前提として「複数の人々が一緒に行っている光景」が必要です。木星はその中でも集団活動への参加を「促進する」働きがあります。個人にとって見れば、より大きな世界へと「発展していく」イメージや集団や組織から「評価され報酬を得る」イメージに関連するかもしれません。そして、それらは集団にとっては「よりよい全体像の(可能性の)認識」へとつながっていきます。今月はいろいろなものごとが射手座の「冒険やみんなでよりよい世の中のビジョンに向けて進もう」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年11月20日

新月 2008.10

新月 2008.10

今回は私的な事情で記事の更新がとても遅くなりました(新月が私の月の上で起きていることも関連するかもしれませんが)。続けて読んでくださっている方々には申し訳ありませんでした。では、今回の新月図(2008.10.29.08:13JST)について考えてみましょう。新月は蠍座の6番目の度数で起きています。新月の起こった蠍座は古くは(牡羊座とともに)火星と関連づけられており、近代の占星術では冥王星に結びつけられています。火星は、自分の中にある感情や動機を焦点化し、外の世界へと表現したり、主張したり、行動に移す働きがあります。この働きが牡羊座の動機と結びついて働く際は(方向性は個人の内面と関連し)自分自身の。この火星が蠍座の動機と結びついて働くと、方向性は相互関係へと向かうので、相手の動機やその場の動きに合わせ、お互いに力を合わせ関連しながら行動できる力を発達させていきます。また、冥王星は複数の人々で動機や展望、資源(あるいは金銭)を共有するという働きがあります。共有する際には動機や意志の統一が必要ですがそれを合わせていくために蠍座に関連するさまざまな過程や物語が体験されるます。今月はいろいろなものごとが蠍座の「相手の動機や背後で働く原理を理解しながらものごとを実行していく」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年10月03日

新月 2008.09

では、さっそく今回の新月図(2008.09.29.17:12JST)について考えてみましょう。新月は天秤座の7番目の度数で起きています。新月の起こった天秤座は(牡牛座とともに)金星と関連づけられています。金星は、自分の外にあるものごとを受け入れ、感じ、価値観に反映したり、他人を引きつける魅力として発揮したりする働きがあります。この働きが牡牛座の動機と結びついて働く際は(方向性は個人の内面へと向かい)自分自身の美意識や価値観を開拓し、もともともっている資質を利用したり、自分にあった環境を構築していくことに役立ちます。この金星が天秤座の動機と結びついて働くと、方向性は相互関係へと向かうので、相手の反応やその場の感情を理解し、お互いに楽しく平和で心地好い状態を目指す力を発達させていきます。場面に合わせて美意識や価値観を発揮したり、交渉や和解、妥協などの協力関係をすすめる力を働かせます。今月はいろいろなものごとが天秤座の「相手の動きに合わせ、共に楽しみを感じる」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年08月28日

新月 2008.08 その2

新月 2008.08 その2

では、さっそく今回の新月図(2008.08.31.4:57JST)について考えてみましょう。新月は乙女座の8番目の度数で起きています。新月の起こった乙女座は(双子座とともに)水星と関連づけられています。双子座で説明したように、水星には、「変化するものに目印をつけ、動きを比較・分析し、把握・対処する」働きがあります。双子座ではそれらの働きを特に「言葉を使ったり情報を扱い、応用力を発揮したり、技術や技能の開発/利用したりすること」と結び付けてイメージしましたが、乙女座ではそれらの働きを利用し、「目の前の状況に対処、分析。課題の遂行や修理、改善などに知性を適用すること」がテーマになります。同じ水星に関連しているサインですが、双子座の可能性の模索に対して乙女座は実用的な結果を出すという違いを認識するとよいかもしれません。今月はいろいろなものごとが乙女座の「他人や特定の対象に対して具体的に役に立つこと、知性を実用的に利用すること」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年08月02日

新月 2008.08

では、さっそく今回の新月図(2008.08.01.19:12JST)について考えてみましょう。新月は獅子座の10番目の度数で起きています。また、ノード軸のそばで起こっているので、日蝕になります。日蝕の場合普段の新月よりも長期的な影響があると考えられます。新月の起こった獅子座は太陽と関連づけられています。太陽は、太陽系の中心で実際には公転していませんが、地球から見ているホロスコープ上の動きでは地球の動きが反映され、1年に一周しますので「個人天体」の仲間に数えられます。個人天体は、「個人個人が独自に追求しているテーマ」を機能させる働きがあります。太陽はそんな「個々」の視点を考える個人天体の中でも「個人の全体的な特徴を継続的に意識し、強く個性を表現し、未来の方向性を定めていく」働きがあります。太陽の光の下では、いろいろなものがはっきりと照らし出され、違いが明確に意識され、特徴が顕著に描き出されます。いろいろな次元で問題を整理し、新たな活躍の焦点を明確に創り出すことに関連します。今月はいろいろなものごとが獅子座の「個性を劇的に表現し、問題解決の焦点を定める」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年07月10日

新月 2008.07

新月 2008.07

では、さっそく今回の新月図(2008.07.03.11:18JST)について考えてみましょう。新月は蟹座の12番目の度数で起きています。新月の起こった蟹座は月と関連づけられています。月は、他の惑星と異なり太陽ではなく地球の周りを回りますが、やはり、公転周期が数年以内(月は27日程度)の「個人天体」の仲間です。個人天体は、「個人個人が独自に追求しているテーマ」を機能させる働きがあります。月はそんな「個々」の視点を考える個人天体の中でも「周囲や過去との関係を継続的に振り返り、一体感を強める」働きがあります。感情的な側面が主体に意識されますが、現実的な作業や情報などにも注目することもあります。それぞれの次元で以前身につけたやり方を思い出し、改めて新鮮な関係を作ることに関連します。今月はいろいろなものごとが蟹座の「家族や仲間との感情的な交流を深め、安心感や一体感を強める」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年06月10日

新月 2008.06

では、さっそく今回の新月図(2008.06.04.04:22JST)について考えてみましょう。新月は双子座の14番目の度数で起きています。新月の起こった双子座は水星と関連づけられています。水星は太陽の回りを回る公転周期が数年以内(水星は95日程度)の「個人天体」の仲間です。個人天体は、「個人個人が独自に追求しているテーマ」を機能させる働きがあります。水星はそんな「個々」の視点を考える個人天体の中でも「変化するものに目印をつけ、動きを比較・分析し、把握・対処する」働きがあります。言葉を使ったり情報を扱うことに関連しやすいですが、イメージや概念、気持ちなど言葉にできにくいものを扱うこともあります。それぞれの次元でものごとを考えたり、応用力を発揮したり、技術や技能の開発/利用したりすることに強く関連します。今月はいろいろなものごとが双子座の「変化を意識し、知性や情報交換の力を利用する」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年05月12日

新月 2008.05

では、さっそく今回の新月図(2008.05.05.21:18JST)について考えてみましょう。新月は牡牛座の16番目の度数で起きています。新月の起こる牡牛座は金星と関連づけられています。金星は太陽の回りを回る公転周期が数年以内(金星は225日程度)の「個人天体」の仲間です。個人天体は、「個人個人が独自に追求しているテーマ」を機能させる働きがあります。金星はそんな「個々」の視点を考える個人天体の中でも「外部にあるものに触れ、実感を感じ、理解し、うまく関わることができるようにする」働きがあります。外部のものごとに反応することは自分の五感を利用することにもつながりますが、さらにそれらを通して自分の反応パターンや価値観などがしっかりと定義されていきます。そして、自分がもともともっている才能を自覚したり利用したりすることに強く関連します。今月はいろいろなものごとが牡牛座の「五感を使い、価値観を自覚し、個人がもともともっている才能や特徴を安定して機能させる」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。
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2008年04月10日

新月 2008.04

では、さっそく今回の新月図(2008.04.06.12:55JST)について考えてみましょう。新月は牡羊座の17番目の度数で起きています。新月の起こる牡羊座は火星と関連づけられています。火星は太陽の回りを回る公転周期が数年以内(火星は2年)の「個人天体」の仲間です。個人天体は、「個人個人が独自に追求しているテーマ」を機能させる働きがあります。火星はそんな「個々」の視点を考える個人天体の中でも「思いついた動機を具体的に主張したり行動に移す」働きがあります。牡羊座の始まりは春分点で、この日から北半球では「昼」の長さのほうが夜より長くなってきます。「新しい動きを始める(行動に移す)」というイメージがよく反映されていますね。今月はいろいろなものごとが牡羊座の「思ったことを真っ先に行動に移す」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年03月15日

2008.03 新月

では、さっそく今回の新月図(2008.03.08.2:13JST)について考えてみましょう。新月は魚座の18番目の度数で起きています。新月の起こる魚座は古くは木星、現代では海王星と関連づけられています。木星も海王星も太陽の周りを一周するのに数十年から百年以上かかるものもある遠い軌道の「社会天体」の仲間です。社会天体は、「集団で追求しているテーマ」を機能させる働きがあります。木星や海王星はそんな「全体」の視点を考える社会天体の中でも「概念やイメージを全体に行き渡らせ、循環させる」働きがあります。木星も海王星も限界を定義するわけではなく、ある意味「端から離れた内部を満たし、連続感や一体感を感じることを促進する」働きがあります。男性サインである射手座は全体が目指す新しい方向性を探究するというニュアンスになり、女性サインである魚座はこれまで全体の中で何が起こってどう体験されたか、感じられたかということをそれに属するいろいろな視点から認識していくようなニュアンスになります。これは、ある意味で「普遍的な」気持ちの動きや体験の積み重ね方を理解していくことに関連するのかもしれませんね。今月はいろいろなものごとが魚座の「理想や全体の雰囲気、イメージを大切にし、一般的な優しさや心を理解し、機能させたい」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。

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2008年02月13日

2008.02 新月

2008.02.07の新月

では、さっそく今回の新月図(2008.02.07.12:44JST)について考えてみましょう。新月は水瓶座の18番目の度数で起きています。今回の新月は日蝕になりますのでいつもの新月より根の深い影響力があることを意識しましょう。影響規模はともかくチャートの働き方はどんなホロスコープでも同じですのでいつもの視点を順に振り返ってみましょう。新月の起こる水瓶座は古くは土星、現代では天王星と関連づけられています。土星も天王星も太陽の周りを一周するのに数十年から百年以上かかるものもある遠い軌道の「社会天体」の仲間です。社会天体は、「集団で追求しているテーマ」を機能させる働きがあります。「社会天体」という名前が個人的なことには関係が薄いと考えられがちですが、占星学では「象徴をさまざまな範囲に当てはめて考える」ので、2人以上であれば小さくても「集団」であることを意識する必要があります。というより、「集団」というのは人数の話ではなく視点の違いなのです。自互公の話を思い出してください(公が「集団」にあたります)。これを2人で向き合っている状況を想定すると整理しやすいです。「自」はまず自分自身の立場を考えます。「互」は相手の立場を理解します。「公」は自分と相手が「一緒に行うこと、共同で追求すること」に意識が向きます。つまり、同じ2人でも個人天体の場合はそれぞれ別々の立場のやり取りとして考えますが、社会天体は2人合わせた全体の立場からものを考えるのです。人数ではなく視点の違いだということを意識しましょう。

土星も天王星もそんな「全体」の視点を考える社会天体の中でも「誰もが理解できるよう実際的に機能させたり、形や型をつくる」働きがあります。これはちょうど土星と天王星の間あたりに肉眼で見える/見えないの限界があるからです。また、別の発想では、熱くて溶けて自由に形を変えていたものを「冷やして固める」ことをイメージしてもよいでしょう。確かに土星や天王星の支配する山羊座や水瓶座は冬の寒い時期に対応しています。女性サインである山羊座は「これまでに形になったものを維持する」ニュアンスがありますが、男性サインである水瓶座は「みんなで追求するべき新しい形/型を探求していく」ような方向性をもっています。また、支配星の天王星は、「ランダムなその場その場の変化に対応する」というテーマももっています。そんなニュアンスも水瓶座のイメージに加えてもよいでしょう。今月はいろいろなものごとが水瓶座の「これまでと異なる新たなルールや秩序の探求」という動機のもとに動いていることを意識できるとよいかもしれませんね。
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2008年01月10日

2008.01 新月

2008.01.08の新月

では、さっそく今月の新月図(2008.01.08.20:37JST)を特徴をまとめていきみましょう。

今月の新月は、山羊座で起きます。山羊座のテーマは、「集団全体の中できちんと機能すること、社会の秩序やルールを尊重しその恩恵を享受すること」などです。射手座の際に説明したとおり、牡羊から蠍までは自分と他人、あるいは具体的な対象との「個対個」の関係がテーマでしたが、射手から先のサインでは個別の特徴の違いは重要ではなくなり、多くの人々が集団的に行うことや抽象的な概念や意味論が主要なテーマになります。これは、牡羊から蠍までのサインは個人天体が支配(特に古典的な支配星の割り当て)しているということにも関連しています。射手座から魚座までは社会天体である木星と土星の管轄です。そして、今回のテーマである山羊座はその元締めといってもよい「土星」が支配星になっているのです。土星は、集団で行っていること、あるいは、長期的なスパンで行っていることをコントロールし、安定させ、しっかりと認知できるかたちを与えていく機能があります。その働きの結果は、「固まり、変化しにくくなり、安定し、しっかり触れて確認できるものになる」というかたちで表れてきます。自由に動きたい感情や意思はそんな土星の影響を重たく息苦しいもの、困難や痛みとして感じるかもしれません。しかし、その結果得られる安定は他人との交流を容易にし(感情の交流というよりは役割分担として)、大規模な活動を構築するためには欠かせないものとなります。山羊座はそんな土星の働きを良くも悪くも強く意識しながら進んでいくサインです。今回の新月の期間は、このような意識がいろいろな場面でどのように反映されているかを確認していくとよいでしょう。

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posted by ryu at 13:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 月相2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする